記憶を編集する。

人は記憶を今の自分に都合よく編集している。

今、不幸な境遇にいる人は、過去の不運な出来事ばかりを思い出しては、

「あのときのあのことがあったから、今の自分はこんななんだ。」

といった具合に。

「子どものころ、母親があんなだったから、今の自分はこんななんだ。」

という場合もある。

一方、今、幸福な境遇にいる人は、過去の幸運な出来事ばかりを思い出しては、

「あのときのあのことがあったおかげで、今の自分があるんだ。」

といった具合に。

事実は、どちらの人も不運なことも、幸運なことも経験しているはずなのです。

ただ、今の自分を正当化するために、今の自分が今の状態であるのが仕方ないと思えるような出来事ばかりを、切って・つなげて(編集して)、思い出しているのです。

ということは、これから幸福な境遇になりたいと思ったら、意識的に過去の幸運な出来事ばかりを思い出すようにしたら良いのです。

こういうことをいうと、

「私には、そんな幸運な出来事なんて起こったことはありません。」

とか言っちゃうのです。

今、不幸な境遇にあることを正当化するために。

でも、本当に今後、幸福な境遇になりたいなら、無理にでも過去の幸運な出来事を思い出すのです。

どうしても思い出せないこともあるでしょう。

だとしたら、過去の出来事を思い出して、思い出した出来事のストーリーを変えるという作業をするのです。

バッドエンドをハッピーエンドに変えてみるのです。

そこはもうでっち上げでも構いません。

そういう意味でも記憶を編集できるのです。

というか、すでに勝手に編集しているのです。

それを今の自分、今後の自分に都合が良いように編集し直すのです。

記憶は、思い出すたびに、思い出したことで重ね書きしているのです。

悲しいことを悲しいこととして思い出すと、悲しいに悲しいを重ね書きするので、一層悲しい記憶になるのです。

なので、悲しい記憶を楽しい記憶に編集して、楽しい記憶を繰り返し思い出すようにするのです。

楽しい記憶で重ね書きを繰り返せば、悲しい記憶 → ニュートラルな記憶 → 楽しい記憶に変化していくのです。

そして、今の自分・今後の自分に都合が良い記憶を携えて進んでいけば、幸福な未来を作っていくことができるのです。

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