私の、あるクライアントの例なのです。
このクライアントは、ご自身が提供するサービスに、自信と誇りを持っておられるのですが、それを評価されていないと感じておられました。
あるとき、
「お客さんから『価格が分かりにくい』と言われて頭にきた」という話がありました。
- お客様がこういう場合は、このサービスになって、価格はいくら
- お客様がああいう場合は、あのサービスになって、価格はいくら
と、お客様の状態を判断して、どちらのサービスにするか決めるという仕組みになっていました。
つまり、事前にお客様自身で、価格がいくらになるかを、判断できないのです。
そういう意味でお客様は
「価格が分かりにくい」
と言ったのです。
それなのに、そのクライアントは、「サービスの価値を分かってもらえない」
と嘆いているのです。
詳しく話を聞いていくと、私はクライアントの思考の癖に気付きました。
クライアントは
「価格が分かりにくい」
を
「価格が高い」
と脳内変換してしまっているのです。
日ごろから、ご自身が提供しているサービスに、自信と誇りを持っているのに、評価されていないと感じているクライアントは、価格の話題になると
「高い」
と文句を言われているように、解釈してしまう、という思考の癖を持っていたのです。
そこで私は、
「価格が分かりにくい」
というのは
「価格が高い」
というのと同じ意味ですか?
と質問してみました。
すると、ようやく気付かれたようです。
「なんだ。『高い』とは言ってないですね。分かりやすい料金表を作れば良いんですね」
と、建設的な考えが浮かんで、前に進むことができました。
関連記事
2021.03.22
心理的フィルタとは
解説記事にする 心理的フィルタとは 心理的フィルタを開ける 心理的フィルタを開けるには...
2021.03.22
心理的フィルタとは
解説記事にする 心理的フィルタとは 心理的フィルタを開ける 心理的フィルタを開けるには...
コメント