父譲りの価値観

私は、家の中の目に見えるところに髪の毛が落ちているのが気になります。

気になってその髪の毛を拾ってゴミ箱に捨てます。

その気にし具合は、他の人よりも強いと思います。

床にホコリが溜まっているのはそれほど気にならないのですが、髪の毛が落ちていると気になるのです。

私がこうなった理由をたどってみたら、答えは父でした。

父はクリーニング店を営んでいました。

なので、家の中で髪の毛が落ちていることをことさらに気にしていました。

飲食店で提供する商品に髪の毛が入らないように注意をするのと同じように、仕上げたクリーニング品に髪の毛が付いていないように注意しなければならないからです。

日常生活の家の中にもその注意が入り込んでいたのです。

各部屋のテーブルなどにガムテーブの切れ端が貼り付けてあります。

髪の毛を見つけたら、すぐにそのガムテーブでペタペタと貼り付けて拾うのです。(まだ、コロコロがなかった時代のことです。)

父は、私に髪の毛を拾うようにしなさいと言ったことはありません。

ただ、父が見つけた髪の毛を拾うのに、私の方が近くにいれば私に拾わせるということはありました。

それが積み重なって、自然と私も髪の毛は拾うべきものなんだ、と刷り込まれていたのです。

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これもある種の「しつけ」なのかな、と思いました。

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