内容:
小さい魚や弱い昆虫は群をなして天敵から身を守ることをしています。
ときには、身を守るだけではなく、天敵に立ち向かうこともあります。
チームワークですね。
解説:
ここでは、ニホンミツバチとスズメバチのお話を紹介しましょう。
ニホンミツバチとスズメバチは同じハチの仲間ですが、大きさも生態も全然違います。
スズメバチのほうが断然大きく、強いのです。
1対1で闘えば、ニホンミツバチは簡単にスズメバチにかみ殺されて、食べられてしまいます。
ところが、スズメバチに巣を襲われるニホンミツバチは、数十匹で一斉にスズメバチを取り囲み、ピンポン球くらいの大きさになります。
そして、身体を震わせて体温を上げるのです。
スズメバチの致死温度(これ以上高温になるとしんでしまう温度)は 45 ℃くらいです。
ニホンミツバチは 48 ℃くらいです。
ニホンミツバチは、ピンポン玉の中の温度を 46 〜 47 ℃くらいにして、スズメバチを蒸し焼きにして退治するのです。
致死温度の差を利用した作戦です。
教訓:
一人一人の力は小さくても、力を合わせることによって(チームワークの力で)大きなことを成し遂げることができる。
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