休眠種子

内容:

野生のイネの種子は、強い休眠性があり、発芽せずに長期間土の中に留まった後、散発的に発芽する。
不安定な自然環境に対する危険分散を意味する。

休眠性とは、洪水、山火事、低温を経験しないと発芽しない性質のこと。
休眠種子とは、休眠性を持つ種子のこと。

また、
アメリカにあるイエローストーン国立公園のロッジポール松。
ロッジポール松の松ぼっくり(注)には2種類ある。

1.定常的に2年ごとに種子をばらまくもの
2.山火事の高温を経験して始めて種子をばらまくもの

注:松ぼっくり
乾燥するとうろこが反り返って、種子をばらまく。
種子には風に乗って飛べるように羽根が付いている。
種子が良く乾いて風に乗って飛びやすいように、雨の日や湿った日には種子を出さないようにしている。

解説:

上記二つのことは、種を存続させるための大切な戦略である。

イネの場合、
すべての種子がすぐに発芽してしまうと、
イネや種子が洪水で流されたり、山火事で焼かれたり、低温で枯れたりしてしまったら、その後発芽する種子がないので、イネは絶滅してしまう。

休眠種子は、イネがなくなってしまったあとに、ようやく発芽するので、次の世代に種を残すことができる。
ロッジポール松の場合も同様で、山火事により、松が焼失してしまった後に種子がばらまかれるために、種が残される。


【うまかせ解説】
周りの人はどんどん成功していくのに、私はいつまで経っても芽が出ない、
と嘆いている人もいるかもしれません。

周りの人と違う自分を恨めしく思うことがあるかもしれません。


休眠種子は、洪水、山火事、低温を経験しないと発芽しません。
これは、種の存続を任された、選ばれた種子なんですね。
そして、洪水、山火事、低温は、発芽するために必要な経験なのです。

教訓:

あなたも、普通の人が経験しないようなことを経験した後に成功する、選ばれた人なんですね。
そして、普通の人が経験しないような経験は、成功するために必要があって経験することなのです。

大丈夫です。悩むことはありません。
今経験していることを充分味わって、その後にやってくる成功を待ちましょう。

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