報・連・相

ビジネスシーンにおいて、組織内の「報・連・相」が大切と言われています。

報:報告

連:連絡

相:相談

のことですね。

これは、新入社員や若手・部下に対して、「報・連・相」をしなさいと指導するものと思われています。

そのために「報・連・相(ほうれん草)」に対して、「お・ひ・た・し」なんて言葉も作られました。

お:怒らない

ひ:否定しない

た:助ける

し:指示する

の頭文字をとったものです。

これは、部下の「報・連・相」に対する、上司の心構えを言った言葉です。

確かにこれは、大事な心構えだと思います。

しかし、元々の「報・連・相」の考え方の中には、この「お・ひ・た・し」も含まれていたのです。

組織として仕事をしていく中で「報・連・相」が大切。

だから、先輩や上司に当たる人は、新入社員や若手・部下が「報・連・相」をしやすい・したくなるような組織風土・職場の雰囲気・個々の人間関係を作っていきましょう。

という、先輩や上司に対しての提言だったのです。

それがいつのまにか、

・「報・連・相」をしなさい。

・「報・連・相」ができないのは社会人失格だ。

と、先輩や上司がやるべきことをやらずに、新入社員や若手・部下に責任転嫁をするようになってしまったのです。

そのような意味で使われるようになってしまったのです。

このように、人は自分の都合の良いように物事を解釈するということなんです。

私も、

「何事も自分に都合が良いように解釈しましょう。」

とオススメしていますが、間違った意味で伝わらないといいなぁ、と思ってしまいます。

都合が良いようにとは、自分の状態が良くなるようにという意味であり、

相手を貶めたり、自分が優位に立つためにという意味ではありません。

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