有村 英人(アリムラ エイト)。
25歳。
3ヶ月前、私は自分の生活がイヤになっていた。
どんな生活だったかというと、
毎朝、目覚しで目覚めて、もう少し寝ていたい、でも二度寝しちゃったら会社に遅れてしまう。
という葛藤をしていた。
そして、まだ疲れた眠気が残った身体を無理やり布団から引き剥がし、バタバタと身支度をして出掛けていた。
いつもと同じ時間の、いつもと同じ車両、同じ扉から電車に乗り込む。
電車の中でのちょっとした居眠りも一日の大事な睡眠時間に組み込まれていた。
立ったまま居眠りする特技も身に付いてしまった。
満員電車の中は睡眠時間の一部ではありながら、貴重な体力を奪う時間でもあった。
仕事は嫌いではなかったけれど、「好き」とも言えなかった。
あんなだったり、こんなだったり、
学生時代に思い描いていた社会人生活とはかけ離れた生活をしていた。
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社会人になって、とにかく早く仕事を覚えたくて、仕事に没頭した。
実際、覚えることがたくさんあったので、毎日充実感を味わうことができた。
その甲斐もあって、早いうちから小さなプロジェクトならば、ある程度は任せてもらえるようになった。
仕事にやりがいは感じていた。
でも、何かが足りないと感じるようになり始めた。
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学生時代の自分はというと、
これこれで、あれこれで、
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学生時代は、毎日が楽しく、エネルギーにあふれて過ごしていた。
漠然と、就職して3〜5年勉強して、独立、起業したいと考えていた。
具体的に何をするのかまでは固まってはいなかったが、そう考えていた。
学生を集めてパーティイベントをやったり、企業の社長にお願いして講演会をしてもらったり、面白いこと、人を喜ばせることを次々と考えては実行していた。
イベントの企画、運営をするチームメンバーと一緒におしゃべりしたり、何かに取り組んでいることが、何より楽しく、刺激的だった。
まさに我々チームにとっては、イベントをすることが遊びだった。
ときには、それぞれの将来の夢を酒を飲みながら、語り明かすこともあった。
社会人になれば、予算的に余裕ができるし、いろんな人との出会いが増えて、もっと楽しいこと、もっと規模を大きくすること、もっと豪華にすること、ができると思っていた。
社会人になったら、会社の仕事を早く覚えて会社に貢献したいと考えていた。
社会人生活に漠然としたあこがれを持っていた。
社会人になれば、もっと楽しく過ごせる、充実した毎日を過ごせる、もっと自由になれると思っていた。
就職することに何の疑いもなく、就職活動をしていた。
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でも、今の私はこんな風になって、あんな風になった。
なぜ、3ヶ月前までの状態から今のようになったのか?
それは、ある人との出会いがきっかけだった。
本村まさひこさん。
本村さんは20以上も歳が離れている私にたくさんのことを教えてくれた。
教えてくれるだけではなく、考える機会を作ってくれた。
本村さんとのコミュニケーションを続けるうちに、自分が変わり始めたのを感じている。
というより、3ヶ月前の自分からはあきらかに変わっている。
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就職する、お勤めすることの意味が分かるようになった。
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本村さんが教えてくれたことの中で、もっとも大切なことの一つをここで紹介したいと思う。
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