人は、そのとき、その人にできる最良の選択をしている

今回のテーマは、「うまくいく法則」です。

後悔したり、人を責めたりしたときに考えるべきこと

自分がしてしまったことに対して、

「あのとき、ああしておけば良かったなぁ」

と後悔の念を抱いてしまうこと。

他人がやってしまったことに対して、

「なぜそんなことしたの? 私ならこうしたのに!」

と責める気持ちになってしまったこと。

このような経験はありますか?

今日は、ムダに後悔したり、他人を責めて凹ませたりすることを減らせる考え方をお伝えします。

特に、リーダー的な立場にいる人におすすめです。

失敗しようとして、失敗する人はいない

その考え方とは、

「人は、そのとき、その人にできる最良の選択をしている。」

ということです。

人は、余程の変人ではない限り、失敗しようと思って失敗する人はいません。

「失敗してやる!」と思って失敗する人は、「失敗する」という希望どおり失敗しているので、思い通りにうまくいっているのです。

そういう変人はひとまず横に置いておいて、たいていの人は失敗しようとは思っていません。

つまり、最良の選択をしようとしているし、実際にそうしているのです。

あのときも最良の選択をしていた

後から振り返って、

「あのとき、ああしておけば良かったなぁ。」

と後悔することがありますよね。

だったら、最良の選択をしていなかったことになるのでは?

と思われるかもしれません。

「あのとき」をA時点、振り返っている今をB時点とすると、

「あのとき、ああしておけば良かったなぁ。」

と思っているのは、B時点の自分です。

A時点の方がB時点よりも過去のことなので、A時点よりB時点の方が知識も経験も多くなっています。

つまりは、成長しているということです。

「そんな短期間で、成長なんてしてないでしょ」

と思ったかもしれませんね。

でも、B時点で後悔しているということは、A時点での選択が誤りだったという、新たな経験をしています。

その分成長していることは確かなのです。

そんな、B時点の自分が考えれば、もっと良い選択肢が見つかるかもしれません。

しかし、A時点の自分は、A時点現在の最良の選択をしているのです。

後から(B時点で)別の選択肢に気付いたとしても、A時点現在では最良の選択をしているのです。

ですので、

「人は、そのときにできる最良の選択をしている。」

ということが言えるのです。

あの人も最良の選択をしていた

次に、他人がしたことに対して、

「私なら、こうするのに。」

と思うことがあると思います。

だったら、その人は最良の選択をしたことにはならないのでは?

と思われるかもしれません。

他人であるAさんの選択を

「私なら、こうするのに。」

と思っているのは、Bさんです。

AさんとBさんでは、知識も経験も違います。

Aさんがチームメンバーで、Bさんがリーダー的立場であるとしたら、Bさんの知識、経験の方が豊富なはずです。

そうであるならば、Bさんの方がもっと良い選択肢を見つけられるのは当然です。

しかし、AさんはAさんにとって、そのとき現在で最良の選択をしているのです。

他人であるBさんが別の選択肢に気付いていたとしても、AさんはAさんができる最良の選択をしているのです。

ですので、

「人は、その人にできる最良の選択をしている。」

ということが言えるのです。

まとめ

以上、二つのことを合わせると、

「人は、そのとき、その人にできる最良の選択をしている。」

ということが言えるのです。

ですので、

後から振り返って過去の自分の選択を後悔したり、他人の選択を責めたりすることは、全くの無意味なのです。

それは、あたかも昨日の天気を変えようとしているようなものです。

さらには、他人が誤ったように見える選択をしたことを、後からあなたが責めるのはナンセンスです。

他人がした誤ったように見える選択に対して、違う選択肢を挙げるのは誰にでもできることです。

それこそ、後出しジャンケンのようなものです。

リーダーであるあなたの役割は、そんなことではありません。

そんなことに能力と労力を費やすよりも、チームメンバーが次の機会にまたチャレンジしようと思えるように、そして、そのときにはもっと良い選択ができるように、工夫することに注力することが大切です。

今日の問いかけ

過去の選択を後悔したり、他人の選択を責めたりすることより、今後のためにやるべきこと・できることは何ですか?

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