第二章

第二章
 英人:確かに、この3ヶ月で僕は大きく変化した。
    そのことに、ちょっと見かけただけで気が付くなんて、
    祐司くんは観察力が鋭いね。

 祐司:それほど分かりやすく変化したってことだよ。
    人に気付かれるほど変化できたなんて、羨ましいことだ。

 英人:そう言ってもらえると嬉しいよ。
    それじゃ、まずは変化前がどんなだったか、から話すね。

 祐司:よろしく。

 英人:半年くらい前の自分は、自分の毎日の生活がイヤになっていたんだ。
    どんな感じだったかというと。。。

    毎朝、目覚ましで目を覚ましても、
    「もう少し寝ていたい」
    「でも二度寝しちゃったら会社に遅れてしまう。」
    と葛藤してた。
    それでも何とか、まだ疲れた、眠気が残った身体を無理やり布団から
    引き剥がし、バタバタと身支度をして出掛けていた。
    いつもと同じ時間の、いつもと同じ車両、同じ扉から電車に乗り込む。
    電車内には、挨拶をしたことなんてないけど、毎日顔を合わせるから
    どこで降りるのかまで覚えてしまった人だっている。
    そして、電車の中でのちょっとした居眠りも一日の大事な睡眠時間に
    組み込まれていた。立ったまま、つり革にぶら下がって居眠りする
    特技まで身に付いてしまった。
    満員電車での時間は、睡眠時間の一部ではありながら、貴重な体力を
    奪われる時間でもあった。

    仕事は決して嫌いではなかった。
    でも胸を張って「好き」と言える状態ではなかった。
    自分で選んで、どうしてもこの仕事がしたくて就職したのに、
    いつの間にかそんな風になっている自分がいた。

 英人は、まず以前の自分から今の自分へとどんな変化をしたのかを祐司に語り始める。
 (以前の自分と今の自分の描写)

 そして、どのようにしてその変化ができたのかを話し始める。
 それは、本村という人との出会いがきっかけだった。
 本村との出会いやその後の関わり方を説明した。
 英人は「メンター」の必要性を語った。
 そして、本村が英人にとってのメンターであると。

 英人は、祐司にメンターはいるか? を尋ねた。
 メンターはいないという祐司。
 それどころか、そういうことは自分で何とかしないといけないものと思っていた。
 人を頼ってはいけないと。
 英人は指摘する。確かに何とかするのは自分だし、人を頼ってはいけない。
 でも、知恵を借りたり、情報を得たりすることはとても大切であることを説く。
 納得する祐司。

 そして、英人は祐司に本村を紹介することを提案する。
 本村が祐司のメンターとして適当なのか、そもそもメンターになってくれるのかは分からないが、相談に乗ってもらうことはできるだろう。
 必要なら、情報を提供してくれたり、他の誰かを紹介してくれたりするかもしれないから。
 祐司はなぜ本村が自分の相談に乗ってくれるのか、が疑問だった。
 英人は、本村が英人のメンターになってくれている理由とその背景にあること(本村が語った半生)を話し始める。
 (英人が本村から話を聞いているシーンを回想する)

 本村の話を聞いた祐司は納得し、改めて本村の紹介を英人に頼む。

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