「先に与える」の実施例(ラスベガス)

↑で、

「自分が与えられたかったら、まずは先に与えよう」

というお話を紹介しました。

とはいえ、何をどうやって、先に与えたら良いのか分からない、ということもあると思います。

なので、世の中にある、先に与えている事例として、ラスベガスについて紹介したいと思います。

どのように「先に与える」を体現しているか

昔、私が旅行で訪れた、アメリカはラスベガスのお話です。

ラスベガスの産業は、観光とカジノだけです。

もともと砂漠の真ん中で、農業もできないし、天然資源も出ない。

そんな立地にある街が、ラスベガスなのです。

街の北の方に、STRATOSPHERE TOWER(ストラトスフィア・タワー)

というのがあるのですが、高さが約350mあります。

東京タワーよりも高いタワーです。

東京タワーは、観光目的のための展望台の他に、電波塔という本来の目的がありますが(その役割も今は、スカイツリーに譲り渡していますが)、ストラトスフィアは、本当に観光のためだけのタワーです。

ラスベガスの街並み、夜景を楽しむためだけに、作られたタワーです。

また、ラスベガスのホテルはそれぞれ、ニューヨーク、パリ、ベネチア、エジプト、...、などをモチーフにしたテーマに沿って作られています。

規模もかなり大きいです。

ホテルの中で、迷子になるくらいです。

そして、各ホテルにはカジノがあります。

空港の発着ロビーにもあります。

さらに、各ホテルではマジックやミュージカル、サーカスなどのショーもやっています。

ラスベガスを訪れる人は、本当に観光とカジノだけが、目的だと言っても良いくらいです。

一方、訪問者をもてなす側の人たちは、ラスベガスの滞在を楽しんでもらうため、気持ちよく過ごしてもらうために、最高のサービスを提供しよう、という意識がとても高いのです。

人だけではなく、設備も上記のように、ムダと言ってしまえばそれまでですが、

「そこまでやるか?」

というくらい、派手に、そして細部にまでこだわったものを造って、訪問者を楽しませようとしています。

この際、

  • ギャンブルが良いとか悪いとか(少なくとも、ラスベガスのあるネバダ州では合法です)という議論
  • ムダ(遊び)のためだけに存在すると言っても過言ではない街・ラスベガスの環境への負荷の問題

などは横に置いておいて、遊びに来た人達、楽しみに来た人達を、最高の気分にするために、最善を尽くして、サービスを提供する。

という、「与える」ことをしているこの街だから、季節変動や景気の良し悪しに関係なく、栄え続けているのだなぁと思いました。
(私が思っただけでなく、実際景気などに左右されず、利益を上げていたようです。)

まとめ

先に与えることの、一つの実施例の紹介でした。

あなたは、欲しいもののために、何を与えられますか?

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