今回のテーマは、「自己研鑽」です。
磨きの最初の段階は?
包丁の刃を研いだり、木工で木の表面を磨いたりしたことはありますか?
最初は目の粗い砥石ややすりを使い、少しずつ目の細かいものに変えていきます。
仕上がった刃は切れ味最高になります。
見た目はピカピカです。
仕上がった木工の表面はツルツルになります。
仕上がったものを見ると、見事に磨かれていることが分かります。
ここで、少し時間を巻き戻してみましょう。
磨く作業の一番はじめ、目の粗い砥石ややすりを使っていた段階のことです。
目の粗い砥石ややすりで、擦ったところはどうなってますか?
そう、細かい傷がたくさん付いています。
表面はかなり凸凹です。
磨きの最初の段階は傷を付けている、削っていると言っても良いくらいです。
そう、磨くというのは、傷を付けるということに他ならないのです。
無数の細かい傷を付けることなのです。
ダイヤモンドは何で磨く?
地球上で一番硬い鉱石である、ダイヤモンド。
この一番硬いダイヤモンドを磨くときには、何を使うのでしょうか?
ダイヤモンドより柔らかいものでは、ダイヤモンドに傷を付けることはできません。
傷を付けることができなければ、磨くことはできません。
ダイヤモンドは、ダイヤモンドで磨くのです。
そして、仕上がれば、あの輝きが手に入ります。
人間は何で磨く?
では、人間は何で磨き、磨かれるのでしょうか?
ダイヤモンドをダイヤモンドで磨くように、人間は人間で磨くのです。
人間は人間で磨かれるのです。
磨くため、磨かれるためには、傷付かないといけません。
傷付けられないといけません。
もっと人間と関わりましょう。
傷付くことを恐れずに、もっと深く関わってみましょう。
そして、傷付き、傷付けることで、お互いが磨かれるのです。
傷付くことを恐れていては、磨かれることもありません。
最後には、光輝くダイヤモンドのような人間になれるのです。
今日の問いかけ
あなたは、自分を磨くために、どのように人と関わっていきますか?
P.S.
磨くためには、細かい傷を付けることが必要だけれども、本体が割れたり、壊れてしまうほどの傷を付けようとしてはいけません。
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