心理的フィルタが作り出される

「心理的フィルタ」は、次に挙げる要素から作り出されています。

  • 年齢
  • 性別
  • 家族構成
  • 出身地
  • 母国語
  • 文化
  • 宗教
  • 育ってきた環境
  • 信念
  • 価値観
  • 教育
  • 常識
  • 知識
  • ボキャブラリ
  • 経験
  • 興味
  • 立場
  • 気分
  • 体調
  • 脳のクセ
  • などなど

これらが全く同じ人がいることはありえません。

ということは、自分と同じ「心理的フィルタ」を持っている人は他にはいないということです。

自分の「心理的フィルタ」は他の人のとは違うということを分かっていることは重要です。

また、同じ人であっても、そのときどきによって「心理的フィルタ」の状態が変わります。

同じ人だからといって、いつも同じものを通して、同じものを通さないということではないのです。

特に、日本人は、自分は他の人と大きく違わない、同質だと思いたいという特徴があります。

なので、自分の「心理的フィルタ」と他人の「心理的フィルタ」が同じか、同じではないにしても、ごく近いものだと思いがちです。

そのことが、コミュニケーション上の問題を引き起こすことにつながっています。

自分の「心理的フィルタ」と他人のそれとは違うんだという前提で、コミュニケーションをすると、このような問題を引き起こしにくくなります。

また、問題が起きてしまったときにも、素早く収拾することができるようになるでしょう。

それでは、具体的な「心理的フィルタ」の違いについて解説していきましょう。

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