登場人物
妖精A:羽がない(夢がない。ドリームキラーの犠牲者)
X 村に生まれ、X村で育ち、自分は普通だと思っている。
妖精B:片方の羽がない(夢はあるけど、本氣でない)
夢はあるけど、勇氣がない。それで、片方の羽しか生えなかった。
妖精C:羽が折れている(夢に向かってがんばったが報われなかったので、諦めてしまっている)
X 村に生まれだが、大人の妖精たちの忠告を聞かずに、羽を隠して大人に育ち、X 村を出た。
夢に向かってがんばって飛び立ち、そこまで飛んで行ったが、想像していた理想郷とのあまりもの違いに絶望して、自らの羽を折ってしまう。
ただ、羽を捨てるだけの勇氣はない。
妖精D:大きな羽はあるが、大きな足かせがある(本人は氣付いていない)(大きな夢は語るが行動が伴わない。行動が空回りする)
行きたいところがたくさんあって、遠くにも行きたいと思っている。
そして、大きな羽を羽ばたかせてはいるが、いつまで経っても、大空に飛び立つことができないでいる。
行きたいところのことばかりを考えていて、自分の足に大きな足かせが付いているのに氣付いていなく、また、自分は必ず行きたいところに行けるはずだと思っているため、足かせの存在を認めようとしない。
羽=夢の象徴
妖精A〜Dは、ある村 X 生まれ。
妖精はある程度の年齢になると背中に羽が生えてくる。
しかし、その村では、
- お前には羽はまだ早い。
- 羽が生えてもお前には上手に飛べない。」
- 羽が生えると他の妖精と一緒にいるときに、他の妖精にぶつかって邪魔だ。
などと言われる。
そうして、その村で生まれた妖精たちは自ら背中の羽をむしり取ってしまう。
なので、その村の大人の妖精たちはみんな羽を持っていない。
羽を持たず、歩いて生活しているため、村の外に出ることはほとんどない。
そのような村はたくさんある。
しかし、数は少ないが、そうではない村 Y もある。
その村では、大人は大きな羽を持ち、自由に飛び回っている。
そんな大人の妖精がときどき X 村に舞い降りて、X 村の若い妖精と交流するときがある。
そんなとき、Y 村の妖精は、X 村に舞い降りると羽を隠して X 村の妖精と交流する。
そして、こっそりとX 村の若い妖精にこっそりと羽を見せてあげたりしている。
長老
長老は、妖精たちの相談役。
今は羽はないが、若いころは大きな羽を持ち、自由にいろんな世界を飛んで旅して見て知っている。
相談に来る妖精の生まれ育った様子を透視することができる。
羽:
子どもから大人になるときに、初めて生え始める。
最初の羽は自然に生え始める。
飛びたいという氣持ちが弱いと抜け落ちてしまう。
2回目以降は、飛んでみたいという思いがないと生えてこない。
思いがあれば、何度でも新しく生える。
飛んでみたいという思いが強いほど、早く大きく育つ。
誰もが子どもから大人になるときに、生え始めて、多くの場合、恥ずかしくて隠している。
だって、羽を生やしている大人はほとんどいないから、自分は異常だとおもってしまう。
隠し通して、大きな羽になるまで育てて自由に飛び立つモノもいる。
多くの場合、大人から
- お前が自由に飛べるはずがない。
- 人の迷惑になるだけだからやめろ。
などと言われて、抜け落ちてしまう。
何度か、生えてくるが、繰り返し周りの大人から否定され生えてすら来なくなってしまうことが多い。
長老が妖精の世界を巡回しているときに出会った4匹の妖精とのお話
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