ピグマリオン効果

ピグマリオン効果というのをご存知でしょうか。

「自分が相手に思っていること、その通りの振る舞いを相手が取る。」

あなたが、あいつは悪いやつだ、と思っていると、あいつは悪いことをする。
あなたが、あの子は賢い、と思っていると、良い成績を取るようになる。
というような効果のことです。

このピグマリオン効果を体感した出来事について書きます。
私はこのようにして、自分の生活の中での出来事や自分の心の動きを観察し、心理について研究しているのです。

私は、2020年6月に生体腎移植をしたという話をしたと思います。
実は、2019年8月と9月にも手術をする予定で入院していたのですが、2回とも延期になっていたのです。

2019年8月の入院のとき。
その病院の朝食は、デフォルトではパン食であることが分かりました。
パン食のおかずは、米飯と比べて貧相でした。
それは、お米よりパンの方がカロリーが多いからだと思います。

そして、基本的に私は、3食とも米飯派です。
なので、翌日からは米飯にしてくださいとリクエストを伝えました。

その入院中、手術が延期になった理由の治療のために、食事止めになりました。
そして、食事止めが解禁になって初めての朝食がデフォルトのパン食に戻っていました。
当然、私はスタッフに、翌日から米飯にしてくれるようリクエストを伝えておきました。

2019年9月の入院のとき。
入院初日にまた、朝は米飯にしてください、とリクエストを伝えました。
すると、すでに米飯の設定になっていることを確認してくれました。
前回の入院時のリクエストがちゃんと残っていたようです。
翌日からは米飯が食べられました。
しかし、また手術が延期になり、食事止めになりました。
入院初日から米飯の設定になっていたこともあり、油断をしていました。
食事止め明け最初の朝食が、パン食に戻っていたのです。
がっかりです。
もちろん、スタッフに米飯にしてくれるように、再度リクエストを伝えました。

次の日の朝。ナースAが、朝食を運んで来てくれました。
それが、まさかのパン食でした。

木村:
 昨日、米飯に変更をお願いしたんだけど。
 また、パン食が来ちゃった。
 変更してくださいね。

ナースA:
 分かりました。日勤さんに伝えておきますね。

日勤さんとは、私を担当してくれる日勤のナースのこと。
その病棟では、日勤と夜勤の2交代制で、日々担当のナースが変わります。

朝食後、しばらくして、

ナースA:
 日勤担当のAです。

毎日、日勤と夜勤が交代すると、担当ナースが挨拶にきてくれるのです。

木村の心の声:
 日勤さんって、アンタだったんかーい。

まぁ、朝食を運んできてくれた時点では、まだ誰が誰を担当するのか決まってなかったのかもしれないから、それはそれで構いません。

・食事を全部食べられたか?
・体調は?
・薬は飲んだか?
・今日の予定
など、一通りお話が終わったところ。
朝食の話があるかなぁ、と思ったけど、何も触れなかった。
なので、しつこくなっちゃうと思ったけど、念を押すために、もう一度お願いした。

ナースA:
 分かりました。

と言って、去って行った。

翌日の朝。またまたパン食が届きました。

入院中に数回しか担当してもらったことがないナースAだが、その中で、
・「このナースやる気あるのかな」と思ったり、
・お願いしたことを忘れてやってくれなかったり、
・受け答えがあやふやで危ういことがあったりして、

「このナース大丈夫かな」

なんて思っていました。
その思いがピグマリオン効果となって、ナースAにその通りの振る舞いをさせてしまったのだろうか?

気を付けなければいけないな、と思った出来事でした。

その後、ナースAは言われたとおりに変更をかけていた(記録あり)ことが分かりました。
それなのに、間違った内容の食事が届いたのです。
つまり、お食事を用意する厨房のミスだったようです。

そして、2020年6月の入院時にも、同じような間違いが起こりました。
どうやら、この病院の厨房はミスが多いようだ、ということが分かりました。

この話は、私が食い意地が汚いという話ではなく、
人(ナースA)に期待しないでいると、
・その人がそのとおり(期待していないとおり)の振る舞いをする。
もしくは、
・本当は期待どおりの良い振る舞いをしているのに、期待していない振る舞いをしているように見えてしまう。
というピグマリオン効果を体感したという話でした。

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