心理学・コミュニケーションの学びの歴史
私が、「チーム力蘇生術」のベースとなる、
心理学やコミュニケーションを学んで来た歴史とともに、
体験談を交えて経歴をご紹介していきます。
<現場での試行錯誤の時代>
私はもともと人とのコミュニケーションが苦手でした。
そこで、機械やコンピュータを相手にする仕事を選びました。
バリバリの理系、技術系の仕事です。
某大手総合電機メーカーに就職しました。
その会社には、本社にプロジェクト・マネジメントをする部署がありました。
システムエンジニアであり、プロジェクト・マネジャーというお仕事をしていました。
システムエンジニアという立場は心地が良かったのですが、
プロジェクト・マネジャーという立場では相当鍛えられました。
社内は
- 設計部門の課長
- 製造部門の主任
- 品質管理部門の課長
- 現地工事の主任
- 現地調整の主任
- それぞれのエース級の担当者
社外は
- 取引相手の、某大手通信会社のエリート課長様
- システム導入先の運送会社の現場主任のあんちゃん
- 」「
- またやっかいだったのが、運転手さん達を束ねている物流会社の事務方の人。
- 運転手さん達を束ねているだけあって、運転手さんを上回るパワーで押し切るタイプ。
- 運転手さんに何かをお願いするにも、まずはこの人の許可を取らないといけない。
- 」「
- 人と接するのがイヤでトラック運転手になったおやっさんたち
それぞれ
- 立場も違う、
- 使う言葉(専門用語、業界用語)も違う、
- 習慣や文化も違う、
- 何もかもが違う
そんな人たちとコミュニケーションを取りながら、その人たちに動いてもらって、
モノを作ったり、運用したりしなければならないポジションでした。
しかも、指揮・命令系統で動く間柄ではないので、信頼関係、人間関係を作って、
お願いベースでプロジェクトを進めないといけないワケです。
さらには、現場では私が最年少。ナメられていては仕事になりません。
現場に、スーツで行こうものなら、トラック運転手のおやっさんたちは身構えて、
遠巻きに見ている始末です。
「これはまずい」と思い、作業着で行ったら、結構すんなり受け入れてもらえました。
このように、会話だけではなく、服装や態度などのコミュニケーションでも
試行錯誤をする日々でした。
<現場での失敗から学ぶ>
試行錯誤の日々を乗り越え、作り上げたシステムを広く販売することになりました。
そんなある日、営業担当者と一緒にシステムのプレゼンテーションをするために、
とある物流会社の課長を訪れました。
物流会社のオフィスというのは、
トラックが出払っている日中は人が少なく閑散としているものです。
おそらく、普段その課長は日中に人と話すことがあまりないのだと思います。
われわれが訪問すると、「良い話し相手が現れた」とばかりに、世間話に花が咲きました。
そんな雑談というか、世間話の最中のことです。
課長がお話されていたお話のオチが読めてしまった瞬間がありました。
そして、そのオチを、私はつい口走ってしまいました。
そのとき、課長はあからさまにイヤな顔をされました。
あの表情は今でも忘れられません。
そのとき
「人の話は最後までキチンと聞くことにしよう」
と心に誓ったものです。
<心理学やコミュニケーションを学び始めたころ>
- 会話や服装などで試行錯誤していたこと。
- 人の話は最後までキチンと聞くこと。
いずれも、心理学やコミュニケーションの基本のキとして学ぶことでした。
もっと早く学んでおけば良かった。学校で教えてくれたらいいのに、と思いました。
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