何の役に立つの?

昔、某大手総合電機メーカーに勤めていたころの同期の話。
総合研究所に勤務する同期。
ちなみに、総合研究所とは事業部には属していなくて、数十年後に事業になったらいいなぁ的な基礎研究をするところ。
本来、採算は度外視されている存在。
それとは別に事業部の配下にある研究所がある。
こちらは、数年後の事業のために開発研究をするところ。
事業に結びつけて、業績に貢献しなければいけない存在。

合理化のためなのか、総合研究所に対しても、数年単位での事業への貢献を求められるようになったと同期が言う。
数十年後を見据えて、いつ役に立つのか分からないこと、もしかしたら何の役にも立たないかもしれないことを自由に研究出来ることが存在意義であり、強みの総合研究所のはずなのに。
そして、総合研究所がしっかりしていることが強みだった当社のはずだったのに。
合理化、効率化を求めるあまり、数年で事業に貢献的できない研究は打ち切られると。
それでは、事業配下の研究所と変わらなくなってしまう。

そうして、当社は開発力を失って行くのであった。

投資を短期で回収するのも大事。長期で回収するための投資も大事。
バランスなんだよなぁ。

人生にも同じことが言える。
これが、何の役に立つの? と思うこともある。
のちに、点と点がつながって線になることもある。

」「

来月の売上を上げるための準備も大事。

3年後の売上を上げる準備も大事。

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