ベクトルで比較すると

「もう一つの視点」を持つとどうなるのか?

あなたは今、

  • 自分が本当にやりたいことって何なんだろう?
  • 今の仕事が本当に自分がやりたいことなのか、やりたいことができているのか不安だ。
  • 今の仕事が本当に自分に向いているのか自信がない。
  • 他にもっと向いてる仕事があるのではないか?

と思っているかもしれない。

そして、充実感を味わうことができていなかったり、
思い通りの評価を受けていなかったり、という不満足な状況かもしれない。

それでも、私が確実に言えることは、
「あなたはがんばっている」
ということである。
あなたはがんばっている。

まずは、図1を見ていただきたい。

太い矢印が1本と細い矢印が3本描かれている。
矢印の長さは、どれだけがんばっているか、どれだけ成果を上げているかを表しているとする。
太い矢印は、あなたがいる会社や業界、分野にいる人達の全体を表して、
細い矢印は、1本が一人を表す。

最低ラインとは、それ以上はがんばらないと、成果を上げないと、そこにはいられない基準だとする。
優秀ラインとは、そのライン以上がんばれば、成果をあげれば、最高の評価が得られる基準である。

Aさんは、aの長さだけがんばっている。
aの長さは最低ラインに届いていないので、Aさんは評価されることなく、そこで働くこともできない。

Bさんは、bの長さだけがんばっている。
bの長さは、最低ラインは超えていて、優秀ラインには届いていない。
bの長さだけがんばってはいるが、普通の評価しか得られない。

Cさんは、cの長さだけがんばっている。
cの長さは、優秀ラインを超えているので、最高の評価を得ている。

という具合に見て欲しい。

ほとんどの人は、最低ラインと優秀ラインの間に入っている。
あなたはどうだろう?
おそらく、あなたも最低ラインと優秀ラインの間に入っているのではないだろうか。

あなたは、かなりがんばっているはずなのだ。
それなのに、満足が得られないのはなぜか?

ここで考えておきたいのは、
Bさんが評価される部分は、最低ラインを超えている部分の長さ分だけである。
Cさんががんばって、トップの成果を上げたとしても、他の優秀な人との差は、
優秀ラインを超えた部分の長さ分だけである。

がんばった分がすべて評価されるワケではなく、何かと比べた差分でしか評価されないのである。

例として、具体的な数字を当てはめてみよう。
最低ラインを30、優秀ラインを100としよう。

Aさんのがんばり(成果)aが20。
Bさんのがんばり(成果)bが70。
Cさんのがんばり(成果)cが120。
とする。

Aさんの評価は、20-30=−10なので、そもそもそこにはいられない。
Bさんの評価は、70-30=40だけが評価される。
Cさんの評価は、120-30=90だけ評価される。
他の優秀な人と比べると、120-100=20だけしか差がないのである。

Bさんは、70がんばって、評価して欲しいけれど、40しか評価されない。
Cさんは、120がんばって、評価して欲しいけれど、90しか評価されない。
Cさんは、トップであり続けるためにがんばろうと考えると、120がんばっても、20しか差がないのである。

がんばっているのに、充実感がない、評価されていない、と不満を感じているのには、
このようなからくりがある。
「もう一つの視点」を取り入れるとどうなるか?

次に、図2を見て欲しい。

Yさんは、「もう一つの視点」を取り入れて、他の人とは違う方向にがんばってみた。

今までとは違う方向へのがんばりのために、今までの尺度で評価されることがなくなる。
すると、がんばった分が丸々成果として、評価されることになる。

誤解して欲しくないのは、転職するとか、独立・起業するとか、
そういう単純なことを言っているのではないということである。

転職をしても、独立・起業をしても、そこにはそこの職場や業界、分野の太い矢印がある。
その太い矢印は、太さや長さ、基準は違っていても、方向は同じなのだ。

大事なのは、同じ方向を向いている、別の太い矢印に移動するのではなくて、
太い矢印とは別の方向にがんばることである。
「もう一つの視点」を持つことで、そのことが可能になる。

今いるところで、「もう一つの視点」を活用しても良し、
「もう一つの視点」を引っさげて、新しい分野に踏み出すのも良し、
なのである。

もちろん、違う方向とは言っても、誤った方向に進んでしまっては、全く意味がなくなってしまう。
それだけは避けなければいけない。

しかし、「もう一つの視点」を持っていれば、
仮に誤った方向に進んでしまったとしても、早くうまくリカバリができるし、
そもそも誤った方向に進んでしまうようなことは避けられる。

ニッチを狙うのとは違う。

ここで、勘が良いあなたなら、
「ニッチを狙え、ということですか?」
と思うかもしれない。

確かに、ニッチを狙うことと良く似ている。

他の人がやらないことをやる、他の人が見落としていることをやる
という意味では良く似ているかもしれない。

ニッチを狙いすぎて、誰にも見向きされない、ということになっては意味がない
という意味でも良く似ている。

しかし、ここで話している「もう一つの視点」を持ってがんばるというなは、
ニッチを狙うということとは全く違う概念であることを最後に付け加えておく。

この見本号では、矢印を使った比喩を使って説明したが、
メールマガジン本編では、「もう一つの視点」をさまざまな方法で説明することによって、
その全貌を明らかにしていこうと思う。

楽しみにしていただきたい。

見本号は、気合が入って長くなってしまいましたが、
第1号以降は、もう少し軽く読めるようにしていこうと思います。

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