[[name1]]さんは、あなたが望むもの・願うことを
スタッフも同じように望み、願うだろうと
思い込んでいませんか?
以前、どこかで聞いたエピソードで恐縮ですが、
ドキッとした内容だったのでここで紹介しますね。
ーーー<ここから>ーーー
登場人物は、ある児童とその担任の先生。
体育の授業で、鉄棒の逆上がりの練習を
していたときのこと。
クラスのほとんどの児童が、
練習をして逆上がりができるようになった。
しかし、その児童は、
逆上がりができない最後の一人になってしまった。
熱血ぎみの担任の先生は、
その児童がみんなと同じように逆上がりが
できるようになって欲しいと願った。
そこで、休み時間や放課後を利用して、
その児童につきっきりで逆上がりの練習を
することを提案した。
先生は、
- 逆上がりができる楽しみを
- 最後まであきらめずに努力する大切さを
- ついに成し遂げたときの達成感、充実感を
その児童に味わって欲しいと思った。
そして、休み時間と放課後を利用した練習が続く日々。
その児童は、
- 手のひらにはマメができた。
- できない悔しさから、途中で逃げ出したくなることもあった。
- もともと運動が得意ではないので、体のあちこちが痛くなってしまいやればやるほど、できないように感じてきた。
それでも、先生が応援してくれる。
つきっきりで指導してくれる。
なんとかそれに応えたい。
練習を続けた。
そして、数日後。
とうとう、その児童は逆上がりができた。
先生は喜んだ。
「やったー。できるようになってね。
がんばったね。がんばればできるようになるんだ。
良かったね!」
その児童は、嬉しくて叫んだ。
「先生、これで、もう練習しなくて済むんだね!」
ーーー<ここまで>ーーー
先生は、
- 自分なら、逆上がりができるようになりたいと思う。
- だから、この児童も同じように思っているに違いない。
- 一緒にがんばろう! それがこの児童のためだ。
と考えたのだと思います。
でも、本当にそうだったのでしょうか?
先生の単なる思い込みだったのではないでしょうか?
児童は、
- ・本当は逆上がりの練習をするのが嫌だったのかもしれません。
- 逆上がりができなくても良いと思っていたかもしれません。
- 先生が熱心だったから、仕方なく練習していたのかもしれません。
- 先生が好きだったから、期待に応えたいと思って練習していたのかもしれません。
- それでも、最初は逆上がりができるように、がんばっていたのかもしれません。
- でも、途中から、「早くこの練習から開放されたい」と思うようになったのかもしれない。
それが、最後の叫びに繋がったのかもしれない。
しかし、これらのことは、すべて
「かもしれない」ことでしかありません。
大切なことは、初めに、お互いの望みや願いを確認しあい、
目標を一致させてから、ことを始めることだったのです。
元々はやる気がなかった児童と、
- 目標を一致させる話し合い
- 逆上がりができることが児童にとってどんな意味を持つのか
- どんな良いことがあるのか
を確認しあって、お互いが納得してから
練習を始めていたら、
- 児童はもっと前向きに練習に取り組めたかもしれません。
- もっと早く逆上がりができるようになったかもしれません。
- そして、先生と一緒にもっと喜べたかもしれません。
そうはならなかったかもしれませんが、
お互いの納得感は高くなっていたはずです。
[[name1]]さんが、職場の目標をスタッフと共有するとき、
あなたがその目標に対して感じることと
スタッフが感じることとは同じであるとは限りません。
例えば、「売上を増やす」という目標があったときに、
[[name1]]さんは、「売上が増えるのは嬉しいこと」と
感じるかもしれません。
スタッフは、同じように感じるかもしれないし、
「売上を上げるためには、自分の仕事が増えるから嫌だ」
と感じるかもしれません。
スタッフがどのように感じているのかを確認することが第一です。
そして、もしあなたの感じ方と一致していないのであれば、
一致するようにコミュニケーションをとる必要があります。
このときに、心理学やコミュニケーションスキルを駆使できると
簡単にうまくいく可能性が高まります。
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