こんばんは。木村です。
昨日は、
【着眼点2】繰り返し起こっている問題
について説明しました。
24の今回は、
【着眼点3】投影と相似
について説明します。
ーーーーー
【着眼点3】投影と相似
「思考のクセ」ができるきっかけは、
幼少期にあるとお話しました。
自分を守るために、
「今後、二度と被害者にならないように」
というマイルールを決めることがあります。
これは、ある出来事に遭遇したときに、
「自分は被害者だ」
という思い込みをした、ということです。
そのように思い込みが成り立つためには、
セットとして、加害者がいることになります。
幼少期の世界での人間関係は、自分と両親との関係がすべてです。
自分が被害者ならば、父親か母親が加害者ということになります。
もちろん、これは両親が悪いということを
言っているわけではありません。
自分が自分の身を守るため、もしくは、思い込み・勘違いで、
自分が被害者、親が加害者ということにしている、
ということを言っているだけです。
そして、投影とは、
幼少期の、
母親、または、父親が加害者で、自分が被害者という構図を
現在、
誰かが加害者で、自分が被害者という構図で再現している
場合です。
例えば、
父親が厳しく、怖かった。
↓
年上の男性が怖い。上司が怖くて萎縮してしまう。
これが、投影です。
年上の男性=上司に、父親を投影しているということです。
相似とは、
幼少期の、
母親、または、父親が加害者で、自分が被害者という構図を
現在、
自分が加害者で、誰かが被害者という構図で再現している
場合です。
例えば、
母親に厳しく躾けられた。特に、挨拶については厳しかった。
↓
挨拶ができない部下に厳しく指導する。
もしくは、低い評価をする。
これが、相似です。
母親と自分の関係と自分と部下の関係が相似形になっているということです。
この、投影と相似の構図を見つけ出すというのが
【着眼点3】です。
〜〜〜〜〜
【着眼点3の事例】
「自分はいつもバカにされる」
というお悩み相談です。
幼少期の、
「バカにされた」と感じる経験をしたことで、
「私はバカにされる人」という思い込みをしてしまいました。
それが素になって、「思考のクセ」ができました。
「私はバカにされる人」という被害者なのだから、
加害者がいるワケです。
幼少期ですから、
バカにした(と感じさせた)加害者は親です。
そんな加害者は、
「ヒドい人」「最低」「人間として未熟」・・・
と批難しても構わない人だ。
バカにされた私には、加害者を批難する資格がある。
という論理からマイルールを作るのです。
批難するとは、
「バカにする」
と同じ意味だったりするのですが。
加害者を批難するようになった時点で、
立場は逆転して、自分が加害者になってしまうのに。
でもそれを正当化するために、
「私はバカにされる人」であることをアピールする。
「バカにされる」現実を作り出すのです。(証拠作り)
そうすれば、自分が加害者を批難する資格を取得できるから。
つまり、幼少期の、
バカにする加害者(親)とバカにされた私、を
今、
バカにする人とバカにされる私
という投影の構図を作り出していたり、
幼少期の、
バカにする加害者(親)とバカにされた私、を
今、
加害者を批難(バカに)する私と私に批難(バカに)される人
という相似の構図を作り出していたりするのです。
なので、
「今、誰に一番バカにされていると感じますか?」
という質問で、投影の構図を探ることができます。
「今、あなたが誰かをバカにしていませんか?」
という質問で、相似の構図を探ることができます。
とはいえ、
「あなたが誰かをバカにしていませんか?」
と質問をしても、素直な返答が帰ってくることはないでしょう。
正当化というカモフラージュをしてくるからです。
なので、質問をするよりも、その人にいろいろ話をしてもらって、
話の中に、誰かをバカにしているような状況や表現がないかを
注意深く観察していくことで、見つけ出すのです。
ーーーーー
今日は、ここまでです。
ここまでで、
・「思考のクセ」を見つけることが難しい理由
・「思考のクセ」の存在を見つけるコツ
・「思考のクセ」を見つけるための着眼点
について、理解していただけたと思います。
明日は、
講座の総まとめ
をします。
では、また明日の19:15ころにメールしますね!
お楽しみに。
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