こんばんは。木村です。
昨日まで、
「思考のクセ」を矯正する方法
について説明してきました。
20の今回からは、
「思考のクセ」を見つける方法
について説明します。
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「思考のクセ」を見つけることができたら、
「思考のクセ」の矯正は8割方終わったも同然です。
そのくらい大事な部分です。
それだけに、見つけることは、案外難しいモノです。
「難しい」と言ってしまうと、思ってしまうと、
「難しい」ことを証明するための証拠集めをし、
「難しい」ことを証明するための証拠作りをしてしまって、
本当に難しくなってしまうので、あまり言いたくはないのですが。
ただ、なぜ「難しい」のか?
という理由は分かっていますし、
その理由を知っていれば、
「思考のクセ」を見破ることができます。
なので、まずは、「思考のクセ」を見つけるのを難しくしている
理由について説明するところから始めたいと思います。
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「思考のクセ」を見つけるのを難しくしている理由には、
大きく分けて2つあります。
【理由1】
無意識に、自動的に発動しているモノだから。
【理由2】
カモフラージュされているから。
です。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
〜〜〜〜〜
【理由1】
無意識に、自動的に発動しているモノだから。
「思考のクセ」に限らず、クセというものは、
無意識に、自動的に発動しているモノです。
長年、無意識に、自動的に発動しているので、
自分にとっては、当たり前のこと、疑うことすらしないこと
になっているのです。
なので、他人から指摘されるまで、自分自身で気付くことは、
よほど、自分を客観的に観察できない限り、困難です。
これが、「思考のクセ」を見つけるのを難しくしている
理由の1つ目です。
〜〜〜〜〜
【理由2】
カモフラージュされているから。
01で「思考のクセ」を
「自分の中にいる小さな自分たち」
に喩えました。
幼少期に、自分を守るためにマイルールを作って、
それ以降、いつでも、そのマイルールに反しないように、
導いてくれていた「小さな自分」。
マイルールが正しいことを証明するために、
日夜コツコツと、証拠集め、証拠作りをして、
「思考のクセ」として完成させてくれた
「小さな自分」。
自分を守るために、
無意識に、自動的に、その「思考のクセ」が発動するように
育ててくれた「小さな自分」。
そんな「小さな自分」がたやすくマイルール、「思考のクセ」を
手放すなんてことはありえないことなのです。
だって、今まで自分(自我)を守ることが、
その「小さな自分」の存在意義だったのですから。
たとえ、今はもう役に立たない、邪魔にさえなってしまう、
マイルール、「思考のクセ」になってしまっているとしても、
「小さな自分」は今までどおり、自分(自我)を守るために、
それらを守り続けるのです。
守り続けてきて、今日まで無事に生きて来られたのです。
守り続けてきたことを手放した未来など、
想像もしたことがないし、それで生きていけるのかどうかも
分からないことなのです。
「小さな自分」が守り続けてきた、「思考のクセ」を否定したり、
手放したりすることは、それほど、怖く、難しいことなのです。
・その「思考のクセ」が間違っているとしたら、
今までの人生は何だったんだ?
・これから自分はどのように生きていけば良いのか?
と自我を維持することが難しくなってしまうのです。
そのために、「小さな自分」は、見つからないように
巧みに逃げたり、隠れたりします。
それは、あたかもパソコンのウィルスかのようです。
パソコンのウィルスは、
パソコンに侵入して悪さをするソフトです。
ウィルスの侵入を防いだり、
侵入してしまったウィルスを検知し駆除したりするのが、
ウィルス対策ソフトです。
ウィルスが、
「私はウィルスです」
という名札を付けて、
侵入してきたり、動作したりすれば、
簡単にウィルス対策ソフトに検知されてしまいます。
それでは、ウィルスの目的は達成されません。
なので、ウィルスは
「自分はウィルスではありませんよ」
というカモフラージュをします。
それで、ウィルス対策ソフトとイタチごっこをしている
というワケです。
巧みにカモフラージュできれば、
ウィルスは目的を達成することができます。
このことと同じように、
「小さな自分」も巧みにカモフラージュをします。
いかにその「思考のクセ」が正しいのか、
強力な理論武装をしています。
それだけの、証拠を集め、作って来ているのです。
また、その「思考のクセ」に疑いの目がかからないように、
論点をズラしてきて、うまくはぐらかすのです。
これが、「思考のクセ」を見つけるのを難しくしている
理由の2つ目です。
ーーーーー
このように、「思考のクセ」を見つけるのは、
案外難しいことなんです。
しかし、安心してください。
「思考のクセ」を見つけるコツがあるのです。
明日は、
「思考のクセ」を見つけるコツ
について説明します。
では、また明日の19:15ころにメールしますね!
お楽しみに。
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