その釣り人は、魚を釣り上げるたびに、釣った魚の大きさを吟味していました。
通常ならば、一定以上の大きさの魚を持ち帰り、それより小さい魚は放してあげるものですが、その釣り人は違っていました。
その釣り人は、一定以上の大きさの魚を放し、それより小さい魚を持ち帰るために、“びく”に入れていました。
それを見ていて不思議に思ったある男が、その釣り人に尋ねました。
「なぜ、大きな魚を放してしまうんだい?」
釣り人は答えました。
「家のフライパンが小さいから、大きな魚は調理できないんだ。
だからフライパンに入る魚だけ持って帰るのさ。」
その答えを聞いて、男は言いました。
「なぜ、フライパンを大きなものにしないんだい?」
関連記事
2021.03.24
キャパシティ内に留まるか、キャパシティを広げるか
ある湖で、魚釣りをしている釣り人がいました。 小さめの魚だけ持ち帰る釣り人 釣り人を...
コメント