ニュースの見方
ニュースは、目新しいこと、珍しいことを扱います。
当たり前になっていること、普通のことはニュースでは扱われません。
日本国内の交通事故での死者数は、
2018年 3532人
2019年 3215人
世界の航空事故での死者数は、
2017年 44人
2018年 556人(急増したとはいえ、過去9番目の少なさ)
交通事故のニュースは、子どもがたくさん犠牲になったとか、上級国民が・・・とか、よほど衝撃的か、特異性のあるなものでないと扱われません。
航空機事故は、原因は? 犠牲者は? と、大々的に、センセーショナルに扱われます。
それは、交通事故に比べて航空機事故は珍しいことだからです。
季節性インフルエンザの感染者数と死亡者数
厚生労働省(新型インフルエンザに関するQ&A)Q10
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html
によりますと、
日本国内の年間感染者数は、推定約1000万人。
世界の年間死亡者数は、約25〜50万人、日本国内で約1万人。
(インフルエンザがきっかけで、肺炎を併発したり、持病が悪化して他の病気で亡くなる人も含む)
それでも、毎年のことなので、ニュースになることはほとんどありません。
それに比べて、COVID-19(新型コロナウィルス)は、新しくて分からないことが多い病気なので、ニュースになっています。
例えば、公務員が起こした不祥事。
大多数の公務員は、真面目に仕事をしています。
しかし、ごく少数の不祥事は、珍しいことなので、ニュースになります。
例えば、医療事故。
大多数の医療行為は、毎日、無事に、安全に、的確に、適切に、行われています。
しかし、医療事故は、ごく少数で珍しいことなので、ニュースになります。
ごく少数だから、無視して良いとか、仕方ないとか、そういうことを言いたいのではありません。
ごく少数でも、そういうことは、ゼロに越したことはない、というのは当然です。
ここで言いたいのは、ニュースとはそういうものなので、無用に・ことさらに大きく感じる必要はないですよ、ということなのです。
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