第3章 全体を通して注意すること
マッサージの目的は、氣持ち良くなってもらうこと。
ですから、
今、お客様が氣持ち良いか?
刺激は強すぎないか?
刺激は弱すぎないか?
ツボを外してはいないか?
ということに、注意を払う必要があります。
あなたが、お客様にセールストークをするときにも、同じことが言えます。
あなたがやっていること、やろうとしていることがうまくいっているか?
あなたが話したことが、お客様に正しく伝わっているか?
あなたが話したことが、お客様の氣分を害していないか?
あなたが、お客様を落とす2つのツボを外さずに刺激できているか?
などに、常に注意を払っている必要があります。
つまり、あなたは常にお客様を観察している必要があるのです。
お客様の心理状態は、必ず外見から判断できる部分に影響を与えます。
つまり、あなたがキチンとお客様を観察していれば、お客様の心理的状態の変化に
氣付くことができるのです。
そして、あなたがセールストークをすることで、
あなたの意図した通りに、お客様の心理状態が変化したのならばそれで良いですし、
あなたの意図したのとは違う方向に、お客様の心理状態が変化したのならば、
修正を加えなければなりません。
そのために、あなたはお客様の心理状態の変化を敏感にキャッチする必要があるのです。
あなたがお客様の心理状態の変化を敏感にキャッチするためには、
お客様のどこを観察していれば良いのでしょうか?
観察ポイント
・姿勢や動き
顔の動き、動きの停止、手足の動き、など
・呼吸
胸の呼吸(浅い呼吸、深い呼吸、速い呼吸、ゆっくりの呼吸、一時停止、など
・表情
皮膚の色、強ばり、しわ、目の動き、まばたきの回数、まばたきの速さ、など
・声のトーン
緊張したトーン、低いトーン、激しいトーン、など
・話すテンポ
速い、遅い、間、など
それでは、例として、
あなたがお客様に何か頼みごとをしたときのことです。
あなたが、お客様に次回の打ち合わせまでにやっておいていただきたいことを話して、
最後に確認しました。
あなた:「次回までに、お願いしますね。」
お客様の返事は次のようでした。
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1番と2番とをお聞きになって、その違いは分かりますよね。
1番の返事があったとき、あなたは安心できませんよね。
もう一度確認しておいた方が良いのではないかと思うのではないでしょうか。
観察をするときに注意が必要なのは、
例えば、口元がゆるんで口角(唇の端)が上がっているから喜んでいる、
などとは一概に決められない、ということは知っておいてください。
人によってはそうでない場合がありますので、
この人の場合はどうなのか、
というところに意識を向けてください。
さらに、
この表情のときには、こんな心理状態だ、
ということを知るよりも、
観察ポイントの変化=心理状態の変化
に氣付くことが重要ですので、観察ポイントの変化に意識を向けて
お客様を観察するようにすると良いですよ。
このことを知ったあなたの観察力は、知る前のあなたの観察力に比べて格段に敏感に
なりました。
明日から、お客様を観察するのが楽しみですね。
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