【動機について】10分で読める。これで解決!自分を動かす・他人を動かすたった2つの心理的ツボ(2つの心理的ツボ)

第3章 2つの心理的ツボ

第2章で人間が行動する(しない)理由をお話しましたが、

私は何か足りない氣がしていました。

それを、第2章のタバコの例で説明します。

「タバコを吸う」と「リラックスできる」

この場合、「タバコを吸う」とその場、その時に「リラックスできる」

から分かりやすいのです。

つまり、行動(タバコを吸う)をすると、その結果(リラックスできる)が

すぐその場で得られるのです。

ところが、あなたがする行動は、夢・目標を実現するための行動ですよね。

「今、行動する」ことで「将来、夢・目標が実現する」

「今、行動する」ことと

「将来、夢・目標が実現する」という結果が得られること

の間には、時間差があります。

時間差があるということは、

「今、行動する」ことによって、その場、その時に感じられる

「快」と「不快」を考える必要性と、

時間をおいた後に得られる「将来、夢・目標が実現する」ことで得られる「快」「不快」

を考える必要性があるのです。

そして、その両者の「快」「不快」のバランスにおいて、あなたや周りの人は

行動したり、しなかったりするのだということなのです。

ここが、私が氣付いた部分です。

少し、一般化した言い方をしますと、

目先でやることの「快」「不快」と

その結果として得られるものの「快」「不快」の

バランスを考える必要があるということです。

図で説明してみましょう。

「Aをすると、Bになる」とします。

「Aをする」ことがその人にとって

「快」か「不快」かを考えます。

そして、その結果得られる「Bになる」ことがその人にとって

「快」か「不快」かを考えます。

そして、その「快」「不快」を線上に書いてみます。

左に行くほど「不快」が大きい、右に行くほど「快」が大きいことを表します。

すると、以下の6個の組み合わせが考えられます。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

これは、目先でやることに「不快」を感じ、

その結果「不快」が得られるというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

行動しませんよね。絶対イヤですよね。

例えば、嫌いな食べ物を食べると、アレルギーが出てしまう。

ような場合です。

食べること自体がイヤなのに、さらにそれを食べるとアレルギーが出てしまうのならば、

絶対にその食べ物は食べません(行動はしません)よね。

これは、目先でやることの「不快」と

その結果得られる「快」を比べると、

結果として得られる「快」の方が大きいというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

やりたくないけど、我慢してやる。つまり、行動しますね。

例えば、苦い薬を飲むと、病氣が良くなる。

ような場合です。

薬を飲むのは苦くてイヤですが、それよりもそれで病氣が良くなるのならば、

我慢して薬を飲みます(行動します)よね。

これは、目先でやることの「不快」と、

その結果得られる「快」を比べると、

目先でやることの「不快」の方が大きいというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

労力の割には得られるものが小さいから、行動しませんね。

例えば、丸々一日働くと、50円もらえる。

という場合です。

やる氣になりませんよね。

「私は、それで自分が鍛えられるなら、やるかもしれません」と言った方がいます。

その場合、結果として「自分が鍛えられる」という「快」が

丸々一日働く「不快」よりも大きく思えたから、その仕事をやろうと思ったのです。

つまり、その場合は(2)の形になっているということが分かります。

 これは、目先でやることに小さな「快」を感じ、

その結果大きな「不快」が得られるというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

やりたいけど、我慢してやらない。つまり、行動しませんね。

例えば、甘いものを食べると、太ってしまう。

ような場合です。

甘いものが好きでも、太ることがそれ以上にイヤならば我慢しますよね。

これは、目先でやることに大きな「快」を感じ、

その結果小さな「不快」が得られるというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

やらない方が良いのは分かっているけれど、我慢ができない。つまり、行動しますね。

例えば、甘いものを食べると、太ってしまう。

でも、(4)とは反対に、甘いものを食べたいという氣持ちが大きくなると、

我慢できなくなって、食べてしまうということですね。

(4)と(5)は、「快」「不快」のバランスによって、

我慢するか、我慢できないか、が決まるのです。

これは、目先でやることに「快」を感じ、

その結果「快」が得られるというパターンです。

この場合、人は行動しますか?

喜んで行動しますね。やめろと言っても、やめないでしょうね。つまり、行動します。

例えば、サッカーが好きな人が、練習をすると、強くなる。

という場合です。

サッカー自体が好きで、強くもなりたければ、やめろと言っても練習をするでしょう。

強くなるのも当然といった感じですね。

以上の6パターンをあなたや周りの人に置き換えてみたらどうでしょうか?

あなたが目先でやることと言ったら、

例えば、

・勉強をする。

・運動をする。

・早起きをする。

・人と交渉する。

・やったことがないことにチャレンジする。

・睡眠時間を削る。

・費用を掛ける。

そして、得られる結果は、

夢・目標が実現したときの、達成感、満足感、幸福感、充実感、優越感、・・・

ということです。

あなたが欲しい状態は、夢・目標の実現のために行動することです。

そうだとしたら、目先でやること(A)とその結果として得られること(B)の

バランスは、6パターンの内の(2)(5)(6)のいずれかの形にする必要があります。

一番の理想形は(6)ですね。

目先でやることも嬉しい=「快」

その結果として得られるものも嬉しい=「快」

となれば、あなたは喜んで行動するでしょう。

次に良い形は(2)ですね。

目先でやることに少し「不快」は感じるものの、

それよりも大きな「快」が得られるのだから、

がんばって行動しよう、という状態です。

(5)の形は、長い目で見ると、自分にとって「不快」な状態になってしまうので、

控えた方が良いでしょう。

ということで、

(6)か(2)の形にすれば良いということが分かります。

つまり、

(a)目先でやることの「不快」を小さくしてあげる

(理想は目先でやることの「不快」を「快」にしてあげる)

(b)得られる結果の「快」を大きくしてあげる

ということの両方、もしくはどちらかを、

あなたの頭の中でやる、もしくは周りの人にしてあげれば良いということになります。

(a)としては、

例えば、今やることを遊び感覚で出来るように、ゲーム性を持たせてみる、とか、

今やることの中から楽しめる部分にフォーカスしてみる、とか、

同じ志を持っている仲間と一緒に楽しくやってみる、とか、

いろいろ工夫されると良いと思います。

あなたが目先でやることに不安を感じているということもあります。

そんなときは、その不安を取り除くことも大事ですし、

あなたが目先でやることを実際以上に大変なことだと誤解していないかを確認すること

も大事になってきます。

そのためには、起こりうる最悪の状況がどのようなものかを考えて、紙に書きだして

みることをお勧めします。

頭の中で考えていると大変だ、と思っていたことが、

紙に書きだしてみると、大したことではない、ということに氣付くことが多いのです。

そして、書き出した最悪の状況になった場合に、どのように対応すれば良いのか

準備をしておくことができれば不安を解消することができます。

もしくは、その最悪の状況にならないようにするにはどうしたら良いかを考えて、

準備しておくことでも良いでしょう。

とにかく、人間はどうなってしまうのかが分からないから不安や恐れを感じるので、

分からないこと不安なことがあったら、具体的にどうなるのかを考えるようにして

みてください。

(b)としては、

夢・目標が実現できたときのことを、具体的に想像することです。

夢・目標が実現できたら、

・どんな状態になるのか

・何ができるようになるのか

・あなたにとってどんな意味があるのか

・どんな良い影響があるのか

・そのとき、どこで何をしているのか

・周りには誰が見えるのか

・その人はどんな表情をしているのが見えるのか

・どんな言葉を交わしているのが聞こえるのか

・どんな感覚を感じているのか

・どんな氣分になっているのか

などを、思い浮かべるのです。

それらを具体的に思い浮かべることができたら、

あたかもそうなったかのように、その状況を充分に味わってください。

このことを、繰り返し、繰り返しやっていると、

どんどんとやる氣が満ちてきますよ。

関連記事

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP