新しいことにチャレンジしようと思っても、「恐怖」に行動を抑制されてしまうことがあります。
「それではまずい」と思い、「恐怖」をなくそうとします。しかし、実際には、「恐怖」をなくすことはできません。
できないことに時間と労力を費やしてしまうことほどムダなことはありません。
なぜ、「恐怖」をなくすことができないのか?それは、我々が持つ本能と関係があるからです。
我々には、自分自身の命を守り、種をつなげていこうとする本能があります。ですので、命に関わること、種が途絶えかねないことにはブレーキをかけます。そのブレーキが「恐怖」の感情です。
ポジティブ思考が過ぎて、ビルの屋上から飛び降りても大丈夫だ、と考えて、実際に飛び降りることは、通常はないのです。飛び降りるとしても、バンジージャンプのようにゴムを付けたり、パラシュートを装備したりして、安全を確保した上で行うのです。
ですから、「恐怖」をなくそうとは考えない方が得策です。
「恐怖」をなくす努力・工夫に力を注ぐよりも、「恐怖」を持ちながらも行動を起こせるようになる努力・工夫に注力する方が建設的です。
「恐怖」の感情を持ったまま行動を起こせるようになる方法
「恐怖」の感情をなくすことはできない、ということが分かりました。ただ、その感情を小さくすることはできます。
行動を抑制されない程度まで「恐怖」を小さくして、その「恐怖」を小脇に抱えて行動を起こす練習をするというのは良い方法です。
それに加えるとしたら、行動を促進する感情を大きくして、「恐怖」に打ち勝つ方法です。
その行動をすることの楽しさを見つけ出したり、その行動をすることで得られるメリットを想像してワクワクしたり、ということです。
行動を抑制する「恐怖」の感情より、行動を促進する「楽しさ、ワクワク」の感情の方が大きくなれば、自然に行動を起こせるようになります。
「恐怖」の感情を小さくするにも、「楽しさ、ワクワク」の感情を大きくするのにも、イメージワークがとても有効です。感情を引き起こす各種感覚情報にアクセスし、それらの情報を想像の中で操作することで、引き起こされる感情を小さくすることも、大きくすることもできるのです。
ただ、文字だけでは、そのことを理解していただくこともできませんし、体験していただくこともできないので、詳細はここでは割愛させていただきます。
興味がある、体験してみたいという場合は、私のセミナーかコーチングを受けていただけると良いと思います。
それでも「恐怖」の感情に行動を抑制されてしまうのは
「恐怖」の感情をなくすことはできないので、小さくしましょう。小さな「恐怖」の感情を小脇に抱えたまま行動できるようになりましょう。同時に、行動を促進する感情を大きくしましょう。
ということを学んできました。
それにも関わらず、「恐怖」の感情があることを理由にして、行動を起こせないということがあります。それは、「本当は、行動を起こしたくない」と言った方が正確なのかもしれません。
理由にならないことを原因にして、行動を起こせないということは、原因がなくなっても行動を起こせないということです。それは、「本当は、行動を起こしたくない」から、無理やり理由を仕立て上げているだけなのです。
この場合には、「恐怖」の感情を扱うのではなく、行動したくない理由を見つける、なくす、という方向からのアプローチが必要になります。
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