喜んでもらうということ

 【喜んでもらうということ】

  ここ何号かに渡って、「与えること」について考えてきました。

  では、何のために「与える」のでしょうか?

  それは、人を喜ばせるため、喜んでもらうためですよね。

  自分が与えているつもりでも、

  相手がそのことに氣付いていない。
  相手がそのことでイヤな氣分になってしまう。

  これでは、与えている意味がありませんね。
  あまりに度が過ぎると「奪う」ことになりかねません。

  そのためには相手の立場に立って、何をしてもらったら嬉しいかを
  考えてみることが大切なのだと思います。

  私は、自分自身でビジネスを展開していまして、
  うまくいくビジネスの原則は、お客様に喜んでもらうこと
  だと考えています。

  お客様に商品やサービスを提供して、喜んでもらう。
  その代償として、お客様が喜んでお金を払ってくれる。

  これが、氣持ちの良いビジネスだと思います。

  そう考えるとビジネスで儲けるということが、楽しくなります。
  儲かっているということは、それだけ喜んでくれているお客様が
  たくさんいらっしゃるということですから。

  それで、先日私が体験したことをお話したいと思います。

  普段良く利用しているカフェでの出来事です。

  友達のために立て替えていたお金を返してもらうのに、
  おつりが400円必要でした。

  ちょうど、いつものカフェに入ったところだったので、
  お茶を買って小銭を作れば良いと思いました。

  注文してお金を払ったら、おつりが600円。
  500円硬貨1枚と100円硬貨1枚。

  これでは、おつりの400円にならないので、
  「おつりを全部100円硬貨でもらえますか?」
  とレジの店員さんにお願いしました。

  するとその店員さんは、
  「両替はお断りしています。」
  と冷たい対応。

  それ以外の対応は、にこやかにいい感じだったのに、
  その一言で少し氣分が下がってしまいました。

」「

このとき、

「小銭が足りなくなりそうなので、ごめんなさい。」

という言い方なら、感じ方が違っていたと思います。

」「

  両替を断られたこと自体は、まったく問題ではないのですが、
  ここでビジネスの基本について考えてみました。

  その店員さんはおそらくアルバイトさんだと思われます。
  両替を受け付けないのは、たぶんマニュアルに従ったのでしょう。

  では、カフェのサービスとは?

  飲み物を提供すること。

  これは、大前提・最低限のサービスですね。

  お店によっては、何よりお客様にお待たせさせずに、とにかく早く飲み物を提供することかもしれません。

  お店によっては、リラックスできる雰囲気や氣分良く過ごせる環境を含めて提供することかもしれません。

  店員の対応もとても重要な要素になると思います。

  もし、店員さんが機転を利かせて、
  「両替はお断りしているのですが、今回だけは」
  と言って、対応してくれたら、どんな氣分になるでしょう?

  臨機応変の対応に感激するでしょう。良い印象が残るでしょう。
  そして、次回は両替をお願いするのは遠慮するでしょう。

  おそらくそのカフェに「いつも利用するカフェ」以上の
  思い入れを持つことになるでしょう。

  この辺は、お客さん(ファン)を増やしたい経営者と時給がもらえれば仕事を増やしたくないアルバイトさんとでは、考え方や対応は異なってしまうのは仕方ないことだと思います。
もちろん、どちらが良いとか、悪いとかいうつもりはありません。
立場によって、考え方が違うのは当然ですから。

  と、ここまで考えて、ちょっと待てよ。
  「両替はお断り」のマニュアルを作ってそれを守らせているのは
  カフェの経営者だよな???

  確かに回転の早いカフェなので、
  いちいち両替に対応していては時間がかかって次のお客様を
  待たせてしまうし、
  釣り銭が足りなくなれば、それはそれで他のお客様に迷惑を
  掛けてしまうので、それはそれで仕方ないのかもしれないけれど、

  もし私がカフェを経営することになるならば(することはないでしょうが)、
  「両替はお断りしているのですけれど、今回だけは特別ということで」
  という対応をマニュアルに書こうと思いました。

 【今回のまとめ】

  「与える」ことは「喜んでもらうこと」
  そうすることで、お互いがいい氣分になりますね。

  「与える」ことで「与えられる」ということなのでしょう。

」「

両替したもらいたい私の立場

アルバイトさんの立場

オーナーの立場

他のお客さんの立場

それぞれで正解らしきものは変わる。

」「

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