ときどき、私のNLPの師匠はセミナーで、
「人間の脳は、コンピュータのように...」と説明をすることがあります。
私はこの話を最初に聞いたときに、思わず言ってしまいました。
「コンピュータが人間の脳を真似て作られたものなんだから、例えが逆です。」と。
とはいうものの、人間の脳の仕組みを説明するときに、コンピュータを引き合いに
出すと説明しやすいのは確かですよね。
昔勉強したのですが、コンピュータは5つの要素から成り立っているのを
ご存じですか?
1.入力装置
2.出力装置
3.演算装置
4.記憶装置
5.制御装置
ん~、分かりにくいですね。パソコンの場合でいうと
1.入力装置:キーボード、マウス、スキャナなど
2.出力装置:ディスプレイ、プリンタ、スピーカなど
3.演算装置:CPUですね。
4.記憶装置:メモリ、DVD、CD-ROMなど
5.制御装置:1~4を制御するもので、CPUに含まれます。
少しは分かり易くなりましたかね?
それでは、人間の脳の場合、コンピュータの5つの要素に当たるものは
なんでしょうか?
1.入力装置:五感、体(手、足)など
2.出力装置:体(手、足)など
3.演算装置:脳
4.記憶装置:脳、ノート、手帳など
5.制御装置:神経、脳
とでもなるのでしょう。
では、コンピュータを動かすプログラムに当たるものは、
人間の脳の場合はなんでしょうか?
コンピュータのプログラムは、
記憶装置に記憶され、都度読み出されて、必要により、入力装置からの入力を利用しながら、
演算装置によって処理され、結果を出力装置に出力します。
ということは、人間の脳のプログラムの場合は、
脳に記憶されているもので、何かをしようとするときに思い出されて、
五感からの信号や体の動きなどの影響を利用しながら、判断(演算)し、行動(出力)します。
では、プログラムはどのように作られるのでしょうか?
コンピュータのプログラムは、人間がコンピュータにさせたい動作・処理を記述します。
人間の脳のプログラムは、経験の中から作られます。
過去の経験の積み重ねで、脳細胞と脳細胞のつながりができあがって行きます。
例えば、
・高いところから落ちて痛い目に遭った人は、
「高いところ=危険」という脳細胞のつながりができます。
・高いところで、とても美しい、感動するような景色を何度も見てきた人は、
「高いところ=氣持ち良い」という脳細胞のつながりができます。
このような脳細胞のつながりが無数に絡み合って行くことが、その人の脳のプログラムを
作って行くのです。経験を基に、プログラムを自動生成しているのですね。
(このプロセスを真似たのが、AI(人工知能)ってことですね。)
今のプログラムは、人間にも分かり易い「プログラム言語」で書き、
プログラムを修正するには、書かれているものを書き直します。
昔のコンピュータでプログラムを修正するには、配線を繋ぎ直すという作業を
していました。ここからの出力をこちらの入力に繋げて、といった具合いです。
人間の脳のプログラムのことを考えると、この昔のコンピュータのプログラムと対比させると
分かりやすいかもしれません。
NLPは、神経言語プログラミングと訳されています。
私の解釈では、言葉やイメージワークを使って、人の脳細胞の繋がり(=配線=プログラム)
を読み取ったり、書き換えたりするところから、「プログラミング」という言葉が含まれている
のではないかなぁ、と思っています。
ということで、
コンピュータと人間の脳、
コンピュータのプログラムと神経言語プログラミングのプログラミングという言葉には
密接な関係があると考えてもらえたら面白いかな、と思います。
だいぶ分かりにくい説明になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
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