私のご近所さんのことです。
と言っても、声を聞いたことがあるだけで、姿を見たことも、拶挨をしたこともないのですが。
そのご近所さん、平日の朝、毎日毎日、声を聞くのです。
おそらく、お子さんを保育園か幼稚園か(多分、保育園でしょう)に連れていくところなのでしょう。
最初は、お子さんが楽しそうに遊んでいる声が聞こえています。
そして、お母さんの「早くしてよ〜」という優しい声が聞こえます。
しかし、お子さんは、まだ遊んでいるようです。
お母さんの声が少し大きくなります。「早く〜!」
それでも、まだお子さんは遊んでいます。
お母さんの声がどんどんエスカレートしていきます。
最終的には、とてもヒステリックな声になり 「はーやーくーしーなーさーい!!」 と。
そして、ようやく、声が遠ざかっていきます。
これが、毎朝毎朝、繰り返されるのです。
家で仕事をしている私は、「また始まったな」と思いながら、それを聞いています。
たまには違うことを言ってみたら良いのに、と思いながら。
「保育園に遅れてはいけない」と思っているのは、お母さんです。
「子供を時間通りに送り届けられないダメな母親だ」と思われたくない、というような気持ちがあるのでしょう。
でも、お子さんは
「遅れてはいけない」
とは思っていないのでしょう。
それよりも目の前の楽しいことに夢中なのだと思います。
子どもがこのくらいの年齢の時期においては、
「早くする」
はお母さんの都合であって、お子さんの都合ではないのです。
だとしたら、今やっている遊びより、「保育園に行ったら、もっと楽しいことが待っている」ということを思い出させてあげる言葉をかけた方が、お子さんが動き出す可能性が高いと思うです。
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