思考の癖発見・矯正-09

こんばんは。木村です。

昨日は、

「思考のクセ」がなぜ、どのようにできあがるのか?

を説明しました。

08の今回からは、具体的な事例を挙げながら、

各ステップについて説明します。

まずは、

【ステップ1】「思考のクセ」の素ができるきっかけ
 <パターン1>幼少期の思い込みや勘違い

の事例を紹介します。

〜〜〜〜〜

【事例1】

少々恥ずかしいですが、私の事例です(^^;)

一番初めのメールでも書いたとおり、

私は、もともと人見知りで、人と接しているより、
機械やコンピュータを扱っていたほうが、
楽しく、楽だと思っていたのですが、

独立をして、コミュニケーションや心理学を学び始め、
ついには人前でコミュニケーションや心理学を伝える
セミナーの講師をするようになりました。

もともと人見知りだった私に、
人前でお話をする講師ができると思いますか?

実は、自分が参加者としてセミナー会場にいるとき、
初対面の他の参加者に話しかけるのがとても苦手でした。

これは、私の人見知りの性格だから仕方がないと思っていました。

ところがです。

自分が講師としてセミナー会場にいるとき、
セミナー開始前に、初対面の参加者に平気で話しかけている
自分がいました。

ということは、人見知りは性格ではなくて、
「思考のクセ」なのではないか?
と考え、分析をしてみました。

この2つの場面の違いは、
自分自身や自分がする話に興味を持ってくれているか
分からないときか、分かっているときか、ということです。

私が参加者としてセミナー会場にいるとき、
他の参加者は私自身や私の話に興味を持ってくれているかは
分かりません。

一方、私が講師としてセミナー会場にいるとき、
参加者は私自身か私がする話に興味を持ってくれていることは
分かっています。

この点が、分析の鍵になります。

そして、この「思考のクセ」ができたきっかけを探るために
幼少時代を思い返しました。

私の実家はクリーニング業を営んでいました。
私たちの家族は、店舗兼自宅に住んでいました。

ですので、基本的には、
両親ともに、店舗兼自宅にいました。

幼少のころの私は、両親が近くにいるので、
かまってほしくて、話しかけます。

しかし、仕事中の両親は、

「あとでね」

と言って、取り合ってくれません。

今を生きている(今だけに生きている)、
時間の観念がまだ乏しい子どもの私には、
「あとで」の意味が分かりません。

「あとでね」=「拒絶された」と受け取ったのでしょう。

「自分から話しかけても拒絶される」と勘違いしたのでしょう。

そして、「拒絶される」ショック、寂しさ、悲しさ、
を二度と感じなくても済むように、

「相手から話しかけれるまで、こちらからは話しかけない。」

という、マイルールを作ったのです。
(注:マイルールとは、
   自分で勝手に決めた、自分を律するルールのこと)

この分析をするまでは、
こんなマイルールを作ったことなど、
1ミリも覚えていませんでした。

それでも、このマイルールを作ったときから、
私は意識するしないに関わらず、
初対面の人に自分から話しかけることを
しなくなったのです。

それがいつしか、
自分からは話しかけられない性格 = 人見知り
ということにしてしまったのです。

誰もが、同じきっかけで、同じマイルールを作り、
同じ「思考のクセ」の素になるワケではありません。

幼少期に私と同じような場面に出くわしても、
私が作ったマイルールとは違うルールを作る人もいます。

例えば、

「どうせ私は、相手にされる価値がない人間なんだ」

というマイルールを作ってしまう場合もあります。

私と同じような場面に出くわしても、
何も感じずに、マイルールを作る必要もなかった
ということもあります。

もちろん、私と同じような場面に出くわすことさえなかった
ということもあります。

ーーーーー

今日は、ここまでです。

明日は、もう一つ別の事例を紹介します。

「そんなことがきっかけで、そんな大事になっちゃうの?」

という事例です。

では、また明日の19:15ころにメールしますね!
お楽しみに。

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