今日、夏休みで遊びに来ている9歳の甥っ子と将棋をしました。
久しぶりの将棋です。
結果は言わずもがなで、私の圧勝でしたが、あることに氣付きました。
今、振り返ると私が子供のころに父を相手に将棋を指してたときと
同じことなのですが。
甥っ子は、自分がこの後どのように駒を進めていくのか、
そのことだけを考えています。
そして、進めていこうとしている先の盤面の周辺だけを見ています。
私が駒を動かすと、そのときは目先が変わって、私の動かした駒と
その周辺を見ます。
取られそうな駒があると、駒を逃がしたり、私の駒を取ったりします。
そのとき、私が次に何をしようとしているのかに考えを巡らす様子は
ありません。まだ、子供だからしかたないことですが。
私が駒を動かしても、差し当たって取られる駒がなければ、
また、自分が進めようとしている先の盤面に目がいきます。
そして、私は王手をして、詰みます。
ここで、何に氣付いたのかと言いますと、
まだ幼い甥っ子は、自分のやりたいことを中心にものを考えています。
そして、目先に問題(駒を取られる)が起きると、そのときはその問題に
対処します。
しかし、私が何をしようとしているのか、何をやりたいのか、
に考えを巡らすことはしてません。
その結果、カンタンに負けてしまうのです。
私が何をしようとしているのかを考え、盤面全体に目を向ければ、
もう少しは拮抗した勝負になるのではないかなぁと思いました。
これは、コミュニケーション、人間関係、はては人生にも当てはまる
教訓に思えました。
自分中心に考えていては、コミュニケーションも人間関係も
うまくはいきません。
相手の望むことを想像・推測すること、理解することでうまくいきます。
(詳しくはまた書きますね。)
人生も、今自分が置かれている状況を客観的に把握することができれば
対処ができます。
さらには、広い視野で、長い展望で、先々のことまで考えることが
できれば、さらに良い方法で対処をできるはずです。
目先の問題に負われているだけでは、本質的な問題は解決できないのです。
それでは、何に負けたのか分からないまま、人生に負けてしますのです。
視線を盤面全体に向け、この先の盤面の変化を予測し、動くことが
非常に重要なことだと思いました。
ありがとうございます。
●メッセージいただきました。
ありがたいことに、第3号を読まれた読者の方からメッセージを
いただきました。
ご本人さまの承諾を得て、ここで紹介します。
メッセージをいただいたのは、
石川県の松岡さんです。
埼玉にいる私が書いているこのメルマガが、石川県で見つけてもらって、
読んでいただいているなんて、改めてインターネットのおもしろさを
感じますね。
>9歳の甥っ子君との将棋の話を読みまして、ハッとしました。
>私も、甥っ子君の様に、今まで自分中心に物事を考えて来た事に
>気付く事が出来ました。
>ありがとうございました。
氣付きを得るって素敵なことですよね。
このメルマガでは、一見、私があなたに何かを教えているように
感じられるかもしれませんが、実はそうではないのですよ。
私が「教える」なんておこがましい、って感じです。
これは、私がどんなに立派な人間だったとしても(立派じゃないからこういう言い方をしています)、同じことなんです。
人が人に何かを教えるのはできないのではないかと思っています。
私がこのメルマガで目指しているのは、みなさんに「氣付き」を
得て変化する(ブレイクスルー:壁を突き抜ける)、お手伝いを
することなんです。
このメルマガで得られた「氣付き」についてメールをいただけたら
嬉しいです。
>確かに、「例のこと」を持つか持たないかで、同じ内容の物を見たり
>読んだりしても、感じ方が違ってきますね。
>
>これからは、「例のこと」をもっと意識していこうと思いました。
素晴らしいですね。このように宣言した松岡さんは、
意識することによって、今まで以上にたくさんのことを、
深く、感じられるようになっているのです。
みなさんも、このように宣言してみませんか?
メルマガで公開するのは、イヤだという方は、そのように
書いていただければ、非公開にしますよ。
宣言メールもお待ちしております。
あなたからのメール、メッセージを楽しみにお待ちしております。
バックナンバー希望と同じ要領で、メッセージいただけたら最高です。
ありがとうございます。
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