スタッフの育成について悩んだことはないですか?
今日は、スタッフの育成で失敗しない方法について
考えてみたいと思います。
今後二度と「スタッフが育たない」という
愚痴を言えなくなってしまうかもしれません(笑)
私は、スタッフの育成と植物を育てるのとは
似ていると思っています。
植物を育てるには、
その種子に合った季節に種まきをして、
適度に水をやり、
適度に日光に当て、
発芽し、成長するのを待つ。
いつまでに芽を出して欲しいとか、
いつまでにここまで伸びて欲しいとか、
希望はあったとしても、
無理やりそうさせることはできません。
早く成長して欲しいと水をやり過ぎれば
種が腐ったり、根腐れしてしてしまったり
してしまいます。
逆に、水を控えすぎても、干からびてしまいます。
その植物に合った環境を整えてやることが大切です。
そして、できることは、育つ環境を整えてやることだけです。
スタッフの育成についても同じことが言えるのではないか、
と思うのです。
こんなことを言うと、
「スタッフが成長するのを悠長に待っている余裕はない。」
と言われてしまいます。
確かに、大企業ならばいざしらず、
数人から十数人規模のクリニック、事務所ならば
余裕がないのは良く分かります。
そうだとしたら、
即戦力になる人材、もしくは、ある程度育っている人材を
採用するという選択肢を考える必要があるということですね。
話を戻しますね。
こんな話をご存知でしょうか?
2021.04.08
1株のトマトの木から、1,200個の実が!
内容: ハイポニカ(水気耕栽培)という農法によると、通常20~30個しかできないトマトの実の数が飛躍的に増えるのです。昭和...
昭和60年のつくば万博のときに、
1株に1,200個の実を付けたトマトの木が展示されました。
通常は、20~30個しか付かないトマトの実ですが、
ハイポニカ(水気耕栽培)という農法で、
飛躍的に実の数が増えるのです。
今では、1株に約1.7万もの
実を付けることができるというのです。
この農法でやっていることは何かというと、
トマトが生育するのに適した環境を整えている、
具体的には、成長を阻害している要因を排除している
だけなのです。
通常の農法で使う土は、根に栄養を供給しますが、
実は、根が成長するのに土は抵抗・障害
となってしまっているのです。
その抵抗・障害になる土を排除し、
水から根に酸素や栄養を供給するのです。
今まで、植物の成長には不可欠だと思われていた「土」。
しかし、実際は成長を阻害する要因になっていたのです。
話をスタッフの育成に戻します。
スタッフを育成するのに不可欠だと思っているコトが
実は、スタッフの成長を阻害しているということがないか、
客観的な目でチャックしてみることも必要かもしれません。
このブログのタイトルに
「スタッフが育たないとお嘆きのあなた、
その元凶はあなたかもしれませんよ!」
という言葉が入っているのは、
このことを危惧しているからなのです。
もし、元凶、阻害要因があなただとしたら、
変わらなければならないのは、
あなたご自身なのかもしれません。
」「
人は人を育てられるか?
前号まで、6回に渡って「学習の4段階」というお話をしました。
その中で、「指導する立場の方は・・・」ということもお伝えしました。
私もある分野においては、指導する立場になることがあります。
(ある分野においては、指導される立場にもなります。)
そこで良く考えさせられていることが、
「人は人を育てられるか?」
ということです。
職場で後輩や部下をお持ちの方にも
心当たりがあるのではないでしょうか。
指導していると、ついつい相手に対する期待の氣持ちのあまりに、
「どうすればこの人を育てられるのだろうか?」
「どうやってこの人を育てよう?」
と力が入ってしまいます。
ところが、そんなとき、
自分が思うように、その人は育ちますか(育ちましたか)?
私の経験では、そんなときに限って、
その人は育たないような氣がしています。
逆に、育つときは育つし、育つ人は育つような氣がしてきています。
次号では、ある喩えを用いて、
この辺の考え方についてお話したいと思います。
いわゆる成功者が後進を育てるときや、後進を育てるのが上手な人に、
共通している考え方のようです。
【今回のまとめ】
あなたは、人を育てることができると思いますか?
【人は人を育てられるか?(後編)】
前号では、人は人を育てられるか?
というお話をしました。
あなたはどう思われますか?
人は人を育てられるか?
以前、お釈迦さまの言葉を紹介したと思います(ん、したよな?)。
「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。」
この言葉からすると、人は人を育てることはできないように思います。
実は、私の経験でも、私のメンターの経験でも、
そのような答になっています。
では、成功者が後進を育てるとき、後進を育てるのが上手な人は
何をしているのでしょうか?
「人は人を育てられるものではない」と考えています。
そして、
「育つ人は育つ。育たない人は育たない」
「育つタイミングと育たないタイミングがある」
と考えているのです。
これは、
人が植物を育てるのと同じなのです。
植物の種を蒔いて、育てることを考えてみてください。
「よし、明日芽を出させよう。」
「今日、花を開かせよう。」
と思っても、そんなことはできません。
では、どうするか。
その植物が育つために、水をやったり、陽に当てたり、雑草を取ったり、
するのです。
これは、一体何をしているのでしょうか?
植物を育てているのでしょうか?
植物の種は、もともと芽を出す力を持っています。
成長すれば、花を開かせる力を持っています。
人間は、その力を引き出すために、水をやったり、・・・
しているのです。
つまり、植物自体が育つ力を持っていて、
人間は植物が育つのに適した環境を作っているだけなのです。
植物が育ちやすい環境を作っているだけなのです。
植物の種が死んでいれば、どんなに環境を作っても芽は出ません。
春に芽を出す種を、夏に蒔いて秋に芽を出させようとしても
それはできません。
人が人を育てるのもそれと同じなのでははいでしょうか。
人が育つにはタイミングがある。
指導者は、その人が育つように(何かに氣付けるように)、
その環境を整えるのが仕事なのではないでしょうか。
ご意見がございましたら、お寄せいただけたら嬉しいです。
【今回のまとめ】
人が人を育てるのは、人間が植物を育てるのと同じ。
育てる側は、育てる環境を作ることが大事。
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