スタッフの能力開発を考える前にするべきこと

スタッフの能力が足りない。
もっと高い能力があれば良いのに。
スタッフの能力を開発しないといけない。
と思ったことはありませんか?

スタッフの能力開発を考える前に、
振り返ってみる価値があることがあります。

それは、

「スタッフに能力を発揮できる環境を用意しているか?」

ということです。

どんなに能力があるスタッフでも、
その能力を発揮できる環境でなければ、
何の役にも立たないということです。

これからご紹介するのは、
結構有名なお話なので、
どこかで聞いたことがあるかもしれません。

しかし、とても大切な教訓を含むお話ですので、
知っていたとしても、復習を兼ねて読んでみてください。

「飼いならされた象」のお話です。

あなたのスタッフが、
この飼いならされた象のようになっていないか?
ということを。

もともとは、能力があるスタッフが、
(そう思ったから採用したのですよね)
その能力を発揮しようとしたことはなかったでしょうか?

そのときに、あなたはそれを歓迎したでしょうか?

「今は、そのときではない」

などと、能力を発揮するのを
妨げたりしたことはなかったでしょうか?

もしくは、せっかく発揮した能力を
見逃してしまったことはなかったでしょうか?

気付いてはいたけれど、何の評価もしなかった
ということがなかったでしょうか?

子象を大きな杭、太いロープで
逃げられないようにするみたいに。

もし、そのときに、能力があるスタッフが

「私が能力を発揮しても役に立たないんだ」
「私が能力を発揮する場はないんだ」
「私が能力を発揮しても喜ばれないんだ」
「私が能力を発揮しても評価されないんだ」

ということを学んでしまったとしたら。

二度と再び、能力を発揮しようとはしないでしょう。

子象が、杭とロープでつながれたら、
逃げられないんだ、と学んでしまって、
二度と逃げることにチャレンジしなくなってしまうように。

もし、このような状態になってしまっているとしたら、
能力開発をしたところで、その能力を発揮することもないでしょう。

新たな能力を開発することも大切です。
でも、その前に能力を発揮してもいいんだ。
という環境を改めて作ることも大切です。

チームを蘇生するというのは、
このようなことも含んでいるのです。

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