スタッフの言動を見ていて、
「もっと良く考えてから行動したら良いのに」
と思ったことはないですか?
経営者のあなたに比べたら、スタッフの考えは浅はかなのかもしれません。
しかし、スタッフの言動が幼く、劣って見えてしまうのはそれだけが原因でしょうか?
今日は、スタッフを正当に評価するために考えるべきことについてです。
これで、スタッフを必要以上に低く評価して幻滅することもなくなります。
また、正当な評価を受けるためにスタッフの不平不満が減るでしょう。
スタッフを評価するときには、
外から見える言動を対象にすると思います。
しかし、自分のことを評価するときには、
外から見える言動だけでなく、
外からは見えない思考の部分までを対象にしていることが多いです。
以前、こんなことがありました。
「減量したい」
「そのために運動したい」
と常々言っている友人がいました。
私も体重が増えてきてしまい、まずいと思い始めていたときのことです。
私は、友人に対して、
「なんで、痩せたいと言っているのに、何もしないんだ?」
とずっと疑問に思っていました。
「オレは、来月からスポーツクラブに通うもんね~」
なんて、優越感に浸っていました。
しかし、会話する中で、その友人は来週からスポーツクラブに通うことになっている(申込済み)ということが分かりました。
形勢逆転です。
ここで、起こったことを整理してみましょう。
私は最初、
友人の外から見える部分:
「痩せたい、運動したい」と言っている。
でも、何もしていない(ように見える)。
私の外から見える部分と見えない部分:
「まずい、やせなきゃ。運動しよう」と思い始めた。
「来月からスポーツクラブに通おう」と考えている(外からは見えないけれど)。
を比べて、優越感を味わっていたのです。
しかし、比べるべきは、
友人の外から見える部分と見えない部分:
「痩せたい、運動したい」と言っている。
「来週からスポーツクラブに通うことになっている」
なのです。
どちらも、まだ運動し始めていないという低次元の争いですが、 実際にスポーツクラブに通う申込をしているという行動を起こしている分、 友人の方が先を進んでいました。
このように、他人を評価するときには、同じ土俵で比べることが大切です。
自分にえこひいきして判断してはいけません。
あなたは経営者ですから、広い視野で職場のことを見ているでしょう。
将来のことを考えてもいるでしょう。
それに比べると、スタッフは何も考えていないように見えるかもしれません。
しかし、言動の裏には何かしらの考えがあるのかもしれません。
それを知る努力(コミュニケーションを取って理解するなど)をして、正当に評価したいものです。
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