困難に直面したときに、考え方次第で、その後の運命を変えられる、というお話です。
「古井戸に落ちてしまった、年老いたロバの話」
(アメリカの小話より、少々の脚色あり)
を紹介します。
最悪の状況
あるとき、年老いたロバが、もう枯れてしまって使われていない古井戸に落ちてしまった。
ロバの飼い主は、救出する方法を考えたが、深い井戸だったので、救出は難しいと考えた。
さらに、
- ロバは、年老いていて、救出する価値はない。
- 古井戸は、すでに枯れている。
- 子どもや他の動物が、また落ちてしまってはいけない。
と考えて、飼い主は近所の人の手を借りて、ロバともども、井戸を埋めてしまうことにした。
状況を正しく把握する
みんなで土を、古井戸に放り込んでいく。
「何が起きてる?!」
古井戸の中の、年老いたロバは驚いた。
土が背中に当たり、ひどく痛む。
救ってもらえない悲しさ。
「もうここで、このまま死ぬんだな。」
と運命を受け入れようかと思った。
何を選択するかで、その後の運命が決まる
そのときに、あるアイデアがひらめいた。
土が背中をひどく打つたびに、背中の土を振り落とし、足で踏み固める。
何度も、何度も、土が背中を打ち、激痛が走る。
途中、何度もくじけそうになる。
しかし、あきらめずに、土を振り払っては、踏み固める。
とうとう、古井戸は土で一杯になり、ロバは古井戸から脱出することができた。
もし、飼い主が土を放り込み始めたときに、運命を受け入れて、土に埋もれて行っていたら・・・。
逆境を受け入れるか、窮地から抜け出す方法を見出すか
ドロをかけられることもあるかもしれない。
逆境に出会うこともあるかもしれない。
しかし、それを活用して、その窮地から抜け出す。
それもこれも、何にフォーカスするかということ。
逆境を嘆くことにフォーカスするのか、何とかしてその窮地から抜け出すことにフォーカスするのか、その違いが、その後の運命を大きく変えていく。
というお話。
あなたは、どんな選択しますか?
関連図書
このお話、いつかどこかのセミナーに参加したときに聴いたものでした。
出典を検索したら、ネイティブ・アメリカンに伝わるストーリーのようで絵本も出ているみたいです。
私の拙い文章よりも味わい深く心に染みるのではないでしょうか。
私の解釈とは違う教訓も得られるかもしれません。
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