フレーミング

フレーミング(framing)とは、話にフレーム(frame)、すなわち、枠組みを設ける、ということです。

絵画や写真は、額縁(frame)によって、そこから受ける印象が大きく変わります。

同じように、伝える言葉やそれが表す内容は、そこに付けられる枠によって、そこから受ける印象が大きく変わります。

例えば、下図をご覧ください。

「デルブーフ錯視」と言われる図です。

図中にある、2つの黒い円は、左右どちらも同じ大きさです。

しかし、その外側にある白い円(枠)の大きさがあることによって、大きさが違って見えます。

言葉の例を挙げてみましょう。

今から、あなたが受けようとしている手術の説明です。

「90%の確率で成功します。」
「10%の確率で失敗します。」

さて、あなたは、どちらの説明を受けた方が、安心できるでしょうか?

同じことを表現していますが、成功の枠を付けて表現するか、失敗の枠を付けて表現するかで、印象が変わるのを感じられるのではないでしょうか?

」「

ウェットティッシュのとある商品は、 「99%純水を使用している」 ということを売り文句にしています。

肌に触れる商品なので、安心感を与えようとしているのだと思います。

一方で、同じ肌に使う、塗り薬を見ると、有効成分の含有量が1%とか、0.1%とかという薬品がなります。

というか、そういう薬は多いです。 それだけでも効果があるのですね。

ということは、 「 99%純水でも、残りの1%は何なのだろう?」 と考えてしまいます。

あ、 これは、そのウェットティッシュを批判しているのではなくて(実際その商品を使っていますし)、人が受け取る印象って、表現方法によって、ずいぶんと違ってくるんだ、ということが興味深いと思って紹介したのです。

」「

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