第2章 原則
まずは、前提となる原則について、説明しておきましょう。
人間が行動する(しない)ときの理由には、大きく分けて2つあります。
・「快」を得るため
・「不快」を避けるため
です。
(このことを既に理解されている方は、この第2章は読み飛ばしても構いません。)
つまり、
・人間は「快」を得るために行動する
・人間は「快」を得るために行動しない
・人間は「不快」を避けるために行動する
・人間は「不快」を避けるために行動しない
ということです。
「快」とは、
氣持ち良い、おいしい、嬉しい、楽しい、リラックス、安らぎ、落ち着き、元氣、勇氣
「不快」とは、
氣持ち悪い、まずい、悲しい、淋しい、緊張、プレッシャー、慌ただしさ、病氣、不安
などです。
何が「快」で、何が「不快」なのかは人それぞれです。
タバコを例に挙げてみると分かりやすいでしょう。
愛煙家は、タバコを吸うとリラックスできる。タバコがうまい。
などの理由で、タバコを吸うという行動をします。
この場合、この人にとって「タバコを吸うこと」=「快」なので、
「快」を得るために、タバコを吸うという行動をするのです。
イライラしたときに、タバコを吸うという場合もあります。
この場合は、「イライラ」=「不快」なので、
「不快」を避けるために、タバコを吸うという行動をします。
嫌煙家は、タバコは臭い。タバコは体に悪い。
などの理由で、タバコを吸うという行動をする。
この場合、この人にとって「タバコを吸うこと」=「不快」なので、
「不快」を避けるために、タバコを吸うという行動をしないのです。
「不快」を避けるために、「その場から離れる」という行動をする場合もあるでしょう。
このように、その人にとって何が「快」で何が「不快」なのかはまちまちですが、
どの場合も行動したり、行動しなかったりする理由は、
・「快」を得るため
・「不快」を避けるため
なのです。
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