逆上がりのエピソード

とある小学生とその担任の先生の話です。

その児童(Aちゃんと呼びます)は、クラスで1人だけ、授業中の練習だけでは逆上がりができるようになれません
でした。

担任の先生は、少々熱血気味で、たった1人、逆上がりができないのはくやしいだろう、仲間外れ感もあってさみしいだろう、とAちゃんのことを思いやりました。
そして、休み時間や放課後に、Aちゃんを誘って、何日も何日も逆上がりのコーチをしてあげました。

ついに、Aちゃんは、逆上がりができました。

声を上げて嬉ぶ先生とAちゃん。

先生は、
「よくがんばったな。できるようになって良かったな。」
と声を掛けました。

Aちゃんは、
「やった。逆上がりができた。」
とは言いませんでした。

Aちゃんの一言に、先生は愕然としました。

Aちゃんはこう言ったのです。

「やったー。これでもう練習しなくていいんですね。」
と。

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