成功するのは10回に1回

などと言われている。

これは、成功した人に話を聞くと、それまでに9回は失敗した経験があるということなのだろう。

10回に1回は成功するのだから、早く9回失敗したら良いという人がいる。

これは、ある意味で正しくて、ある意味で間違っている。

9回失敗するためにチャレンジしていれば、その後も失敗が続くだろう。

失敗しようとして失敗しているのだから。

成功するつもりでチャレンジするからこそ意味があるのだ。

成功するつもりでチャレンジするから、失敗したときに学びを得るのだ。

ただ単に回数を稼ぐために失敗していれば、何も成し遂げることはないだろう。

前者は、10 個の中に1個の当たりクジが入っているものを素早く 10 回引くようなことだ。ハズレくじを引いたら、それは脇に置いて次を引く。

10回引けば必ず1回は当たる。10回引くことが前提なら当たる確率は100%ということだ。

後者は、クジは同じものだが、ハズレを引いたらそのハズレくじをまた混ぜてしまっているようなものだ。

これでは、毎回10分の1の確率のクジを引いていることになる。

このやり方で10回クジを引くまでに当たりクジを引く確率の計算は以下のとおりだ。

1回目に当たる確率=1/10=0.1

1回目に外れて、2回目に当たる確率=9/10*1/10=

1/10+9/10*1/10+9/10*9/10*1/10+・・・

=5.2未満

半分ちょっとだ。

早く9回失敗しようとしても、成功する確率は半分ちょっと。

成功するつもりでチャレンジして、失敗しても10回はチャレンジするつもりでいれば、それまでに成功する可能性は半分ちょっとということはないだろう。

」「

10回チャレンジすれば、1回は成功する。
だったら早く9回失敗しよう。
という話があります。

その話をすると、
「じゃ、これから失敗してきます。」
といってチャレンジしに行く人がいます。
いや、そうじゃなくて、成功するつもりでチャレンジしなければ、10回チャレンジしても10回失敗するだけです。

メンタル的には、失敗しても良いという気持ちで行くのは良いと思います。
うまくやろうとするから緊張するし、失敗したときのダメージが大きいからです。
失敗しても良い、失敗しても大丈夫、と思っていれば少しはリラックスできるでしょう。
そのための教えなんだろうなぁ、と私は思っています。

もともとは、成功確率 1/10 という話から来ているのでしょう。
だから、10回チャレンジすれば1回は成功する。という表現になるのでしょう。
これは、10個中1個当たりが入っているくじ引きを自分で全部引く場合の話です。
10個とも自分で引けば、必ず1つは当たりが含まれます。

しかし、失敗するつもりでチャレンジしたり、失敗を反省せずにいればどうなるでしょう。
これは、ハズレくじをまた箱の中に戻してしまって、くじを引くのと同じことです。
毎回、当たりの確率が 1/10 を 10回引くのということです。
10回引いて当たりを引く確率は、10回ともハズレを引く確率を 1 から引くと計算できます。

1 – ( 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 × 9/10 ) = 0.6513・・・
パーセンテージで表すと、65.1%です。

毎回成功するつもりでチャレンジし、失敗したら振り返って対策を講じると、10回チャレンジすれば、必ず1回は成功します。

しかし、失敗するつもりでチャレンジしたり、失敗を振り返らないでいると、10回チャレンジして1回成功する確率は、65.1%です。
1回も成功しない確率は、34.9%です。
1回も成功できなくても、くじけずにチャレンジし続けられるメンタルがあれば、1回は成功する確率は上がってくるでしょう。
20回チャレンジして1回成功する確率は、87.8%。
30回チャレンジして1回成功する確率は、95.8%
40回チャレンジして1回成功する確率は、98.5%
50回チャレンジして1回成功する確率は、99.5%
です。
これでも、100%にはならないのです。
というか、確率的には何回チャレンジしても、限りなく100%に近くはなっても100%にはならないのです。

」「

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