相関関係と因果関係

相関関係と因果関係を混同してはいけません。

相関関係とは

2つの事象に関連がある関係性のことです。

「Aが〇〇する」と「Bが□□する」が関連して起こることを言います。

因果関係とは

一方が原因となって、他方がその結果として起こる関係性のことです。

「Aが〇〇する」とそれが原因になって、「Bが□□する」が結果として起こることを言います。

なので、因果関係があれば、相関関係も成り立つことになります。

その逆である、相関関係があれば、因果関係がも成り立つとは必ずしも言えません。

以下、具体例を記述=ペンディング

例えば、

「Aが増えると、Bが増える。」

という関係性があるAとBについて、AとBには相関関係があると言えます。

AとBには因果関係があるかもしれないけれども、このことだけでは因果関係があるとは確定しません。

次のようなことを考えてみましょう。

「Xが減ると、Aが増える」と「Xが減ると、Bが増える」という因果関係がある。

このとき、Xの存在に気づいていないと、

「Aが増えると、Bが増える」ように見えることになります。

つまり、相関関係があることは分かります。

ただ、因果関係があるかどうかは分かりません。

」「

「Aが起きると、Bになって、Cになる。」という状況があったとき、

  • 「Aが起きると、Bとになる。」
  • 「Aが起きると、Cになる。」

の2つの因果関係が成立する。

一方、

「Bになると、Cになる。」

というのは、相関関係は成立するが、因果関係が成立するとは限らない。


別の見方をしてみましょう。

「怖いからできない」

という言葉を言ったり、聞いたりしたことがあると思います。

怖い(=理由)からできない(=結果)。

冷静に考えると、これって、おかしなことを言っていると思いませんか?

心情的には、良く分かります。

分かりますが、「怖い」は「できない」の理由にはなってないですよね。

  • 「怖い」を否定しているのではないです。
  • 「怖くない」と言いたいワケではありません。
  • 「怖い」のは「怖い」。

でも、それと「できる」「できない」には、本来、因果関係はありません。

「怖いから、できない」のと同じように、「怖いけど、できる」も成り立つはずなのです。

これは、

ネガティブな「感情」は抑えよう。

ネガティブな「感情」はポジティブに切り替えよう。

ということを言っているのではありません。

「感情」を抑えてしまう必要はありません。

というより、抑えてはいけません。

「感情」を抑えてしまうと、後々、心の問題になりかねません。

また、「感情」を抑えた人には、魅力が感じられなくなってしまいます。

また、ネガティブな「感情」をポジティブに切り替える必要もありません。

ネガティブな「感情」はそのまま味わい切った方が良いのです。

味わわれなかった「感情」は繰り返し湧き上がってきてしまいます。

一度、十分に味わい切られた「感情」は昇華されます。

そして、一番大切なのは、

「感情」と「行動」は別ものである。

ということを知っていることです。

「感情」が本当に「行動」を制限する要因になっているのかを、冷静に観察してみることを試してみてはいかがでしょうか。

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