目標・課題を因数分解して取り組む

今回のテーマは、「目標・課題に取り組む方法」です。

因数分解とは、もうこれ以上細かくできないところまで細分化すること

目の前の大きな目標、課題に取り組むとき、何から取り組んだら良いのか分からず、途方に暮れたことはないですか?

今日は、目標・課題を因数分解して取り組むというお話です。

因数分解と聞いて、驚かれたかもしれませんね。

数学の時間に苦しめられたでしょうか?

得意分野だったでしょうか?

今日ここで、数学の因数分解のお勉強をしようというワケではなくて、因数分解のようなものについて、お話しようということです。

言い換えると、大きな目標や課題を、小さな部分に小分けをして、扱いやすくしてから取り組みましょう。というお話です。

目標や課題が大きいままだと、考えが漠然としてしまって、まとまりにくくなってしまいがちですよね。

因数分解して小さな部分に小分けをしてから、その各部分ごとに対策を考えれば、より具体的、かつ、効果的なアイデアが出しやすくなります。

そして、実際に行動に移すのにも、やりやすくなります。

アフリカには、

「象を食べるなら一口ずつ」

という格言があるそうです。

大きな象を、大きいまま食べることはできません。

でも、どんなに大きな象でも、一口分ずつに切り分けてから食べて行けば、ついには食べきることができる、ということです。

具体例:売上を増やしたい

例えば、

「売上を増やしたい」

という目標があったとします。

このまま、

「売上を増やすにはどうしたら良いか?」

とウンウン頭を悩ませても、簡単にアイデアが湧いてくるものではありません。

そこで、「売上」を因数分解してみましょう。

「売上」=「顧客数」×「平均単価」×「購入回数(購入頻度)」

と考えることができます。

すると、各部分ごとに、

  • 「顧客数」を増やすにはどうしたら良いか?
  • 「平均単価」を増やすにはどうしたら良いか?
  • 「購入回数(購入頻度)」を増やすにはどうしたら良いか?

という質問を作ることができます。

「売上」を増やすにはどうしたら良いか?

という質問よりかは、考えやすくなったと思います。

顧客数を増やすには?

「顧客数」を増やすには、

  • 新規顧客を開拓する
  • 既存顧客に紹介してもらう
  • 休眠顧客を掘り起こす

などのアイデアが出てきます(他にもアイデアはあるでしょう)。

さらに具体的にするために、

「新規顧客を開拓するにはどうしたら良いか?」

という新しい質問を作ることもできます。

例えば、既存顧客10人中の1人が、新しいお客様を1人紹介してくださったら、「顧客数」は10%増ということになります。

平均単価を増やすには?

「平均単価」を増やすためには、

  • 一緒に購入すると、より効果的な商品やサービスを提案する
    (これを、アップセル、クロスセルということがあります。)

というアイデアが出ます(一例ですが)。

某ハンバーガーショップの

「ポテトもご一緒にいかがですか?」

は「平均単価」を増やすための施策ですね。

ある一定数は、この一言でポテトも一緒に買ってくれることが分かっているのです。

例えば、お客様10人中1人は、300円のハンバーガーに、100円のポテトを合わせて買ってくれるとします。

さらに、10人中1人は、300円のハンバーガーに、100円のポテトと100円のドリンクを合わせて買ってくれるとします。

これで、「平均単価」は、10%増ということになります。

購入回数(購入頻度)を増やすには?

「購入回数(購入頻度)」を増やすためには、

  • お客様が気づいていない、商品やサービスの利用法を提案する。

というアイデアが出ます(あくまでも一例です)。

例えば、美容室で、

「素敵なヘアスタイルを維持するためには、2ヶ月に1回より、1ヶ月半に1回は
 カットすることをオススメします。そうすれば、ご自身でもセットしやすい
 ですよ。」

などと声をかけるのも良いかもしれません。

単純計算で、年間6回来店してくださっていたお客様が、8回の来店になるということです。

これで、「購入回数(購入回数)」は33%増ということになります。

因数分解して取り組むと

「売上」=「顧客数」×「平均単価」×「購入回数(購入頻度)」

と因数分解することで、各部分のアイデアを出しやすくなります。

「売上」を2倍に増やすと、考えると大変そうに思えますが、

  • 「顧客数」
  • 「平均単価」
  • 「購入回数(購入頻度)」

をそれぞれ、26.0 %ずつ増やすことができれば、「売上」は2倍( 200.0% )になります。

このように、そのままでは漠然としてしまって、具体的な対策を考えにくい、大きな目標や課題は、すぐに簡単に扱うことができるように、小さな部分に小分けする。

すなわち、因数分解するとアイデアや対策を考えやすく、行動も起こしやすくなります。

目の前にある目標や課題がそのままでは大変だと思ったら、因数分解して、どんな風に捉えられるか、を考えてみるようにしてみてください。

今日の問いかけ

あなたの目標や課題は、どのように因数分解できますか?

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