誘導文
イスに楽に腰をかけてください。
目は開けたままでもかまいませんし、閉じてもかまいません。
数回深呼吸をします。ゆっくりと、全てを出し切るくらい吐いて、息を吐ききってから、
深く吸います。
呼吸に意識を向けてください。
息を吐くときには、あなたの中にある疲れやイヤな氣分や汚れたもの、捨て去りたいものが全て出ていくようにイメージしてください。
そして、息を吸うときには、新鮮な、あなたをリフレッシュし、氣分を良くしてくれる、素晴らしいものがあなたの中に流れ込んでくるようなイメージをしてみてください。
深呼吸をするたびに、リラックスすることを自分に許してあげてください。
リラックスしていくのを感じながら、目を閉じることができます。
あなたの体の中にある、とても氣持ちの良いフィーリングに、意識を合わせてください。
そして、それを充分に味わいます。
味わっていくにつれて、その感じが全身に広がっていくのを感じてみてください。
それは、どんな色合いでしょうか。
その色合いを、全身に広げていってみましょう。
その色合いが全身をつつみ、さらに部屋一杯に満ちていくところをイメージしてみてください。
あるいは、何か音か、または音楽が聞こえてくるかもしれません。
その音を聞いていると、さらにゆったりと、全身がリラックスしていくのを感じます。
私の声は、聞こえても聞こえなくてもいいですが、ただ、ゆったり、のんびりしています。
また、自分の内側から、とても居心地の良い感覚が広がるかもしれません。
ゆったりと、その感じを体で味わいます。
とても、こころが落ち着いています。
自分の心もゆるめて、リラックスに身をまかせます。
何もする必要はありません。
ただ、リラックスしているだけでいいのです。
どんな氣持ちの良いフィーリングでもいいですよ。
ゆったり体をゆだねましょう。
そして、あなたがリラックスしている間、あなたの無意識は、私が話していることを全てはっきりと聞いています。
むかーし、むかし、数時間前のことでした。
あなたは、何か目的を持って、ここにやってきました。
その目的は、「何だか分からないけれど、誘われたから来てみた」ということだったかもしれません。
「何か具体的に解決したい人間関係の問題があり、それを解決するためのヒントを得に来た」のかもしれません。
「充分コミュニケーションスキルはあるけれど、さらに磨きをかけて最高の人生を手に入れる」という目的だったのかもしれません。
あるいは、それ以外のことだったかもしれません。
あなたは、何か目的を持って、ここにやってきました。
そして、あなたはその目的に合ったものを得ることができたでしょう。
あなたの意識はそれが何なのか、今はまだ分かっていないかもしれませんが、あなたの無意識は
はっきりとそれが分かっています。
あなたはリラックスしているので、ハイタッチ自己紹介をやったことを思い出すことができます。
最初はハイタッチ自体に抵抗を感じていたかもしれません。恥ずかしかったかもしれません。
でも、実際にやってみると、とてもテンションが上がることに氣が付いたことでしょう。
初対面の人と話すことが、いつもより抵抗がなく、楽しいモノに感じられたかもしれません。
あなたはテンションを上げるときに、いつでもハイタッチをしてみることができます。
そうして、あなたは素晴らしい生活を手に入れるのです。
そして、さらにリラックスしていると、コミュニケーションの目的と構造について学んだことを思い出し始めます。
コミュニケーションの目的や構造なんて、考えてもみたことがないかもしれません。
これらのことを知っているだけで、あなたのコミュニケーションスキルは既に数段向上していることに氣付くことでしょう。
そして、充分にリラックスしたあなたは、好きな人を思い浮かべているのか、苦手な人を思い浮かべているのかを当てっこしたことを思い出し始めていることに氣が付きます。
全部当てられなかったことも、当たったり当たらなかったりしたことも、全部当てられたこともあったかもしれません。どちらにしても、相手の表情を意識して観察したことで、あなたの観察力はすでに数段アップしています。明日から普段合っている人の表情を観察することで、多くのことに氣付くことでしょう。
好きな人を思い浮かべているときと苦手な人を思い浮かべているときと、顔の筋肉の力の入り具合の違いや呼吸のスムーズさ、息苦しさの違いに氣付いたかもしれません。それだけ、心と身体が繋がっているということなのです。
そして、またゆったりとスムーズに呼吸をすることで、二人向き合って、腕組み、足組したことを思い出すことができます。
相手と同じ姿勢をしていることに安心感や親近感を感じたり、もしくは違うことを感じたり。
相手だけが腕組み、足組を見て、威圧感を感じたり。自分だけ腕組み、足組しているときに、優越感を感じたり、申し訳ない氣分を感じたり。
それぞれの感じを味わったことでしょう。その感じを思い出すに連れて、普段の会話のときにはどうしたら効果的なのかが分かったのではないでしょうか。
あなたは話相手に良くない印象を与えることも、良い印象を与えることも、臨機応変に使い分けることができるようになりました。
そんなあなたは、心地よい氣分を味わいながら、相手の嫌がることをしながら話を聞いたこと、相手がして欲しいことをしながら話を聞いたことを思い出すことができます。
相手の嫌がることをしながら話を聞いていると、相手の話が続かないことに氣付いたり、相手の話がほとんど理解できなかったり、ということに氣付いたかもしれません。
反対に、相手がして欲しいことをしながら話をきいていると、相手が楽しそうに話してくれたり、相手の話を楽しく聞けたりしたことに氣付いたかもしれません。
また、相手が自分の嫌がることをしながら話を聞いているとき、話を続けられなくなってしまったり、話すことが辛かったりしたかもしれません。
相手が自分のして欲しいことをしながら話を聞いているとき、楽しく話を続けられたり、思ってもいないことに話が展開したりということを経験したかもしれません。
これらの違いを実際に味わったあなたは、時と場合に合わせて、相手の話をどのように聞けば良いのかということが分かり、いつでもその使い分けができるようになったのです。
これだけで、あなたのコミュニケーションスキルは何十倍にもアップしました。
コミュニケーションスキルが何十倍にもアップしたあなたは、相手が使った感情を表現する言葉を繰り返してあげながら話を聞いたことを思い出し始めていることに氣が付くかもしれません。
相手の言葉を繰り返してあげることで、相手が楽しそうに話したり、話が盛り上がったりするのを感じたかもしれません。
自分が使った感情を表現する言葉を繰り返してもらいながら話をしたことを思い出しているかもしれません。
相手が言葉を繰り返してくれることで、楽しく話せたり、話が盛り上がったりするのを感じたかもしれません。この人は私のことを分かってくれている、という安心感を感じたかもしれません。
また、他のことを感じたかもしれません。
あなたは、このスキルを使いこなせる、コミュニケーションの達人になりました。
おめでとうございます。
むかーし、むかし、数時間前のことだった。
あなたの無意識は、経験した全てのことから、今後の生活の中で、必要なときに、必要なものを、必要な形使えるようにあなたを導きます。そして、あなたの人生は思い通りの素晴らしい人生になっていきます。
そして、今から、ゆっくりと意識を現在のとき、場所に戻ってくることをあなたなりに始めることもできます。
自分の呼吸に意識を戻していきます。
ゆっくり吐いて、ゆっくり吸います。
自分のペースで、ゆっくり戻ってきてください。
自分のペースで、目を開けてください。
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