20代のあなたが持つべき2つの視点

◎はじめに

人間には2種類の人間がいます。
一方は、一つの視点しか持たずに生きている人。
他方は、複数の視点を持って生きている人です。

特に、私が大事だと思っている視点の一つは、
「仕掛ける」側の視点と「仕掛けられる」側の視点についてです。

「仕掛ける」「仕掛けられる」とはどういうことなのかについては、本文で具体例を示しながら詳しくお話しようと思います。
ここでは、ある人は「仕掛ける」側の視点だけ持っていて、他の人は「仕掛けられる」側の視点だけを持っている、ということではないということを分かっていただけたらと思います。

では、どういうことなのかと言うと、
全ての人は「仕掛けられる」側の視点を持っていて、
一部の人は「仕掛ける」側の視点も持っている、ということです。

言い換えると、「仕掛けられる」側の視点しか持っていない人と
「仕掛ける」側の視点と「仕掛けられる」側の視点の両方を持っていて、使い分けができる人がいる、ということです。

そして、私が20代のあなたにオススメするのは、両方の視点を持って、使い分けられるようになることです。
そして、もしあなたが望むのであれば、私は本書を通して、あるいは、勉強会やセミナー、facebookやblog、メールマガジンなどの媒体を通して、あなたをサポートしようと考えています。

第一章

「仕掛ける」側と「仕掛けられる」側の分かりやすいモノの一つは、ビジネスの分野です。
製品やサービスを選んでもらおうとマーケティングを「仕掛ける」事業者と、
その製品やサービスの提供を受ける、選ぶ消費者。
もちろん、消費者が「仕掛けられる」側ということになります。

消費者には、いくつかの状態があります。
1.自分が必要な製品やサービスを自覚していて、自分に合うモノを探している状態
2.本当は、ある種の製品やサービスが必要なのに、そのことにまだ気付いていない状態
3.その他の状態

製品やサービスにはいくつかの性質があります。
1.必要だから買うもの(無いと困るもの)
2.欲しいから買うもの(無くても困らないけれど、あると嬉しいもの)
3.必要で、かつ、欲しいもの
4.その他のもの

マーケティングが上手な事業者は、自らが提供する製品やサービスの対象ではない消費者にまで、欲しくさせる、「もしかしたら、自分にも必要かも」と思わせる、ことができます。
本当に必要な人にだけマーケティングメッセージを届けようとしても、漏れが出てしまう。
本当は必要ない人にまでマーケティングメッセージが届けば、本当に必要な人にはチャンと届く。
という考え方です。

あなたは、最初は興味も何もなかったのに、いろいろと情報を受け取っているうちに、欲しくなって買い物をしたことがあるかもしれません。
そして、買い物したあとに、「何でこれを買っちゃったんだ?」と後悔したことがあるかもしれません。

仕掛けられていることが分かっていて、どんな仕掛けで買い物をしたくさせるのかを学ぶために仕掛けに乗っかったのなら良いのですが、仕掛けられていることに気付いていないまま買い物をしていたとすると、必要ない買い物で財政をひっ迫させてしまいかねません。

逆に、事業者の立場(「仕掛ける」側)で考えると、仕掛けることが上手になれば、ビジネスを上手く運営することができるということです。
もちろん、必要ない人にまで売り付けるというのには、問題がないワケではありませんが、納得して買われている、買い物を楽しんでもらっているのならば、良いのではないでしょうか。

ここで、「そんなことをする事業者はけしからん!」という反応をあなたがしたとしたら、「仕掛ける」側の視点を持っていないということに気付いた方が良い時なのかもしれないですね。

バレンタインディはチョコレート業界が、
ホワイトディはキャンディ業界が、
古くは、鉄道会社が初詣を仕掛けました。

」「

サンタクロースの衣装が赤なのも、某飲料メーカーが仕掛けたことです。

」「

私は、一概に「仕掛けられる」側にいることがいけないとは思っていません。
仕掛けられていることを分かっていながら、その仕掛けに乗っかることが楽しい場合が多いからです。
良くないと考えるのは、仕掛けられていることが分かっていないまま、仕掛けに乗ってしまっていることです。

仕掛けられていることが分かっていないまま仕掛けに乗ってしまうのは、「仕掛けられる」側の視点しか持っていない人です。

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