暗闇散歩

暗闇散歩

闇:やみ

なぜ「音」?
音だけを頼りに・・・

最初

ホテルの明かりがじゃまに思えた

その思いはすぐに消えた

暗闇がこんなに恐いとは

いや、ただ暗いだけなら

これほど恐くはないだろう

どこから何が飛び出してくるか

分からないから恐いのだろう

他の人や動物

現れること 襲われることは

ないことは分かっている

だけど恐い

車の中とか、囲まれていない

というのもあるのだろう

囲まれていない丸腰

だから恐いのだろう

予想外の物音

林の中に懐中電灯の明かりを向けると

「鹿」が!!

自分よりも体高が高い

「でかい」

結構近い

10m 以内だろうか?

相手も怖がっているだろうが

こちらも怖い

襲ってくることはないだろうが

襲おうと思ったら、一飛びで自分のところまで届く

襲われたら逃げられる距離ではない

そっと通り過ぎる

全身鳥肌

他でも何か小動物が

逃げる足音が聞こえた

また、全身鳥肌

怖い

来るんじゃなかった

と思っても、もう引き返すのも同じ

進むしかない

一度明るいうちに歩いた道で良かった

初日予定通り、いきまり歩いていたら

もっと怖かっただろう

すべてはうまくいっている

懐中電灯のあかりは

数メートルから十数メートル先までしか

照らし出さない

でも、その見えている数メートルを

頼りに進むしかない

その先が見えないからと

立ち止まっていても

始まらない 終わらない

その場で立ち止まっているのも恐いのだから

後ろを振り返る

今歩いてきた道だが何も見えない

「恐怖」

背後の闇

今歩いてきた道なのだから

何もないはず

でも背中に不安が

懐中電灯を持つ手

持っていない手

両方の肩が緊張で縮こまる

でも、進むしかない

見えている部分だけを頼りに進め

ようやく、ホテルの明かりが見えてきた

ホッとした

でも足元を照らして歩こう

あわてて先の方だけを見ていてはダメだ

足元をしっかり

星空

星が多すぎて

星座が埋もれてしまっている

でもなんとなく空が明るい

地上からの光なのか?

星や月の光なのか?

立ち止まって星空を見上げた

でも恐い

あ〜恐かった

オレって結構ビビりね

事前の予定では

途中ライトを消して

闇の中で視覚に頼らない時間を

感じようと思っていたが

一瞬しかできなかった(苦笑)

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