思考の癖発見・矯正-15

こんばんは。木村です。

昨日は、

【ステップ2】
 「思考のクセ」の素が「思考のクセ」に成長する過程

で行われる、

・証拠作り

の説明をしました。

14の今回は、

証拠作りに関する、興味深い事例をもう一つ紹介します。

〜〜〜〜〜

【事例4】

「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは難しい」

という思い込み(=「思考のクセ」の素)がある場合と、

「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは簡単」

という思い込み(=「思考のクセ」の素)がある場合と、

を比較して検討してみましょう。

「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは難しい」

という思い込みがあると、

・チャレンジしてみます。
・いきなりうまくいくことは少ないですから、うまくいきません。
・やっぱり、難しいよなぁ。と考えます。← 証拠として採用
・再度チャレンジします。
・まだ、うまくいきません。
・やっぱり、難しいよなぁ。と考えます。← 証拠として採用
・再度チャレンジします。
・うまくいきません。
・やっぱり、難しいよなぁ。と考えます。← 証拠として採用

・そろそろ、「やっぱり難しいから無理だな」という
 諦めが大きくなります。
・ここまで(3回目まで)チェレンジできれば良い方で、
 2回目でうまくいかなったくらいで、諦めてしまうことも
 多いのではないでしょうか。

ときには、自分がチャレンジしていることを
すでに成し遂げている人に相談することもあるでしょう。

このとき、もらったアドバイスに対して、
どのような反応をするかというと、

「そうは言っても、そんなにうまくいきませんよね。」
「それは分かるんですけど、それをするのが難しいんです。」

と、せっかくもらったアドバイスを受け取り拒否して、
実行にも移さないのです。

そして、やっぱりうまくいきません。
やっぱり、難しいよなぁ。と考えます。

そして、成し遂げられなかった自分を正当化するために、

「できることは全部やったんだけど、ダメだった。
 やっぱり難しいんだよ。」

と自分に言い聞かせます。
ときには、他者にも言いふらします。

「できることは全部やった」っていうけど、
2,3回チャレンジしてみただけ、ということは良くあることです。

このように証拠集め、証拠作りが完了し、
「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは難しい」
を証明するのです。

一方で、
「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは簡単」

という思い込みがあると、

・チャレンジしてみます。
・いきなりうまくいくことは少ないですから、うまくいきません。
・おかしいなぁ、簡単なはずなのに。
 もっと簡単にできる方法があるはずだ。と考えます。
・再度チャレンジします。
・まだ、うまくいきません。
・おかしいなぁ、もっと簡単にできる方法があるはずだ。
 と考えます。
・再度チャレンジします。
・うまくいきません。
・もっと簡単にできる方法はどんなだろう?
 と考えます。

・このように、簡単に成し遂げられる方法を工夫しながら
 探していきます。

ときには、自分がチャレンジしていることを
すでに成し遂げている人に相談することもあるでしょう。

このとき、もらったアドバイスに対して、
どのような反応をするかというと、

「なるほど、そのようにすればうまくいくんですね。」

と素直にやってみるのです。
すると、状況は変わります。

「アドバイスいただいたとおり、やってみました。
 困っていたところは、うまくいったんですけど、
 次はこんなところで壁にぶつかっています。」

すると、アドバイスをした方としても、

・アドバイスどおりにやってみてくれたこと
・アドバイスが役に立ったこと

を嬉しく感じ、またアドバイスしたくなるってもんです。

こうして、大事なコツをいくつも
アドバイスしてもらうことができます。

最終的には、成し遂げることができて、

「わ〜い。成し遂げたぞ〜。
 やっぱり、簡単だったなぁ」

ということになります。

このように証拠集め、証拠作りが完了し、
「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは簡単」
を証明するのです。

そもそもの話をしますと、

「新しいことにチャレンジして、成し遂げるのは難しい」
と思っていると、

「それは難しいよ」「辞めたほうが良い」

などと、チャレンジすることを反対する人を選んで
相談してしまいがちです。

そして、

「やっぱり、難しいんだな」

とチャレンジする前から諦めてしまいます。

チャレンジしたくないから、反対してもらう
と言っても良いくらいです。←証拠作り

「新しいことにチャレンジして、成し遂げるのは簡単」
と思っていると、

「それなら、こうしてみたら」「良い人紹介してあげる」

などと、チャレンジがうまくいくようなアドバイスをくれる人を
選んで相談するでしょう。

そして、

うまくいってしまうのです。

結局のところ、

「新しいことにチャレンジをして、成し遂げるのは・・・」

「難しい」と思うのと、「簡単」だと思うのと、
どちらが正しいのか? 

の答えは、

「どちらも正しい」
=「どちらにしても、自分で正しいことにしてしまう」

ということなのです。

ーーーーー

今日は、ここまでです。

ここまでで、

「思考のクセ」がどのようにできあがるのか

について、理解していただけたと思います。

明日からは、

出き上がってしまった「思考のクセ」をどうやって矯正するのか?

その方法について説明します。

では、また明日の19:15ころにメールしますね!
お楽しみに。

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