こんばんは。木村です。
昨日は、
「思考のクセ」には3種類あり、
このメール講座の中では、特に、3種類の中の、
今現在の自分にとって邪魔になる「思考のクセ」
=悪い「思考のクセ」
について学んでいきましょう、というお話をしました。
03の今回は、
悪い「思考のクセ」には具体的にどんなものがあるのか?
その事例を紹介します。
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【事例1】
クライアントのAさんから受けた相談です。
スタッフのBさんの言動が、悪い意味で気になって仕方ない。
Bさんの言動を見張って、
Bさんの言動がいかにAさんの感情を害するか、
ということを私(木村)に力説してくるのです。
「どうして私(Aさん)がして欲しいようにしてくれないのか?」
「どうしたら、私(Aさん)の言うことを聞いてくれるように
なるのでしょうか?」
という相談です。
これ、表面的な解決(対症療法)を目指すならば、
「こういう風に言ってみたらどうですか?」
「こういう風に受け取ってみたらどうですか?」
などと、Aさんが、
Bさんとのコミュニケーション方法を工夫するように
アドバイスをすることができます。
その結果、Bさんが変わるかもしれません。
そうなれば、一見、問題が解決したように思えます。
しかし、この場合、登場人物が変わるだけで、
悪い意味で言動が気になって仕方ない人が、
また他に現れることになります。
なぜか?
それは、根本的な解決(根治療法)をしていないからです。
では、根治療法を目指してみましょう。
この場合、
・なぜ他者(今は、たまたまBさん)の言動が気になるのか?
・なぜ他者(今は、たまたまBさん)の言動が自分の感情を
害するのか?
を見ていく必要があります。
結論から言ってしまいますと、
「こんなことをしてはいけない」と自分に禁止していることを
他者(今は、たまたまBさん)がしているので
気になって仕方ないし、感情を害する、
ということなのです。
自分がやらないように注意していることを
他者(今は、たまたまBさん)が平気でやっている。
それを見ていると自分がヒヤヒヤしてしまうのです。
平気でやっていることが許せないのです。
具体的な例を挙げてみます。
「お客様にタメ口を使ってはいけない」
と考えている自分がいたとします。
自分のスタッフがお客様にタメ口を使っているのを見ると、
ヒヤヒヤしたり、
「お客様にタメ口を使うなんて、こいつバカなんじゃないか?」
と思ったり、するワケです。
そうして、このスタッフにタメ口を使うのを禁止します。
このスタッフはタメ口を使わなくなりました。
一見、これで問題は解決したように思えます。
しかしそれでも、タメ口を使う他の人は現れるのです。
そのたびに、タメ口を使う人にそれを禁止するのも良いですが、
それではイタチごっこです。
それよりも、自分が自分に禁止している
「お客様にタメ口を使ってはいけない」
という考え方=「思考のクセ」を変える方が得策です。
「お客様にタメ口を使っても良い」
と、極端に変えなくても、
「親しくなった馴染みのお客様には、
タメ口を使っても良い場面がある」
くらいに変えてみたら良いのです。
そうすると、自分自身も時と場合によって、
タメ口を使えるようになりますし、
スタッフがタメ口を使っているのを見ても、
それほど気にならなくなります。
これが根治療法的なアプローチです。
ちなみに、
何かを自分に禁止するようになったきっかけは、
自分で経験・学習して身に付けたということです。
例えば、
お客様にタメ口を使ったら、エラく怒られた経験がある。
といった場合です。
しかし、ほとんどの場合は親の躾です。
タメ口の場合で言えば、親が
「目上の人には敬語を使いなさい」
「親に向かって、そんな口の利き方をするな」
という躾を厳しくしてきたことが考えられます。
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今日は、ここまでです。
明日は、
もう一つ、別の事例を紹介します。
では、また明日の19:15ころにメールしますね!
お楽しみに。
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