アメリカの心理学者アルバート・メラビアン博士が行った心理実験で分かったことです。
「好意」「嫌悪」「中立」の感情を、どんな情報を頼りに受け手は受け取るのかを実験しました。
- 「好意」「嫌悪」「中立」を表現しているたくさんの人の顔写真
- 「好意」「嫌悪」「中立」を表現するたくさんの言葉
をたくさん用意します。
次に、たくさんの人に、用意した言葉を「好意」「嫌悪」「中立」を表現する声のトーンで言ってもらって、その音声を録音します。
そして、被験者に
- 「好意」の顔+「中立」の言葉+「嫌悪」のトーンの組み合わせ
- 「好意」の顔+「嫌悪」の言葉+「好意」のトーンの組み合わせ
- 「中立」の顔+「好意」の言葉+「嫌悪」のトーンの組み合わせ
- ・・・
のように、写真を1つ見せながら、音声を1つ聞いてもらうということを、順番にやっていきます。
このときに、被験者は「好意」「嫌悪」「中立」のうち、どの印象を受けたかを答えてもらいます。
組み合わせは、顔に「好意」「嫌悪」「中立」の3種類、言葉にも3種類、トーンにも3種類なので、3×3×3= 27 通りになります。
そして、被験者が受け取った印象が顔・言葉・トーンのどれに影響を受けるかを集計したのが、下記の「メラビアンの法則」ということになります。
- 言葉(言語情報)の影響:7%
- 声のトーン(聴覚情報)の影響:38%
- 顔写真(視覚情報)の影響:55%
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