アンカーの中和

みなさん、こんばんは。

今日は、私の師匠のセミナーにサブ講師として参加してきました。

その中でやった「アンカーの中和」というワークについて紹介します。

まずは、「アンカー」「アンカーリング」の説明から。

簡単に説明すると、

  • 嬉しい
  • 楽しい
  • 自信満々

などの感情を身体の一部に貯金をするといったイメージのことです。
(ホントに簡単な説明ですな。)

もう少し具体的に言いますと、

  • 嬉しい
  • 楽しい
  • 自信満々

などの感情を味わったときのことを思い出して、充分に味わっているときに身体のどこかに触ります。

それを繰り返して、思い出して味わったら、触る、味わったら、触る、ことをします。

触るときのコツは、同じ場所を、同じ強さで、同じ時間だけ、同じように触るのです。

この作業を、「アンカーを入れる」とか「アンカーリングする」と言います。
(身体の一部に感情を貯金したイメージですね。)

もちろん、過去の思い出だけでなく、生活の中でこれらのような感情を味わうことができたら、そのときにもアンカーを入れて構いません。

で、これをやってどうするか。

普段の生活の中で、落ち込んでしまったときに、早く立ち直れたらいいですよね。

そんなときに、「アンカー」を入れたところを触るのです。

このことを、「アンカーを発火させる」と言います。
(身体の一部に貯金した感情を引き出したイメージです。)

アンカーを発火させると、貯金が多ければ多いほど、引き出せる感情も大きく、

  • 嬉しい
  • 楽しい
  • 自信満々

などの感情に切り替わります。

よろしいですかね。

そして、「アンカーの中和」とは、この「アンカー」を利用して、過去のちょっとした嫌な思い出、
思い出すとちょっと嫌な感情が引き起こされてしまう出来事を書き換えてしまうのです。

厳密にいうと、過去に起きた出来事は変えられないのですが、その出来事を思い出したときに引き起こされてしまう感情を書き換えるのです。

やり方としては、

  1. ポジティブな感情のアンカーを3回入れます。
    ポジティブな感情を感じた出来事を思い出して充分に味わったら、アンカーを入れることを3回繰り返すということですね。
  2. ネガティブな感情のアンカーを1回入れます。
    ネガティブな感情を感じた出来事を思い出して充分に味わったらアンカーを入れる。
  3. ポジティブなアンカーを発火させながら、
    (ポジティブな感情を貯金した身体の部分を触りながら)
    ネガティブなアンカーを発火させる。
    (ネガティブな感情を貯金した身体の部分を触る)
  4. 数秒間、両方のアンカーを発火させた(身体の部分を触った)ままにする。
  5. ネガティブなアンカーの発火を止める(身体の部分から手を離す)。
    そして、最後にポジティブなアンカーの発火を止める(身体の部分から手を離す)。

4. の間にネガティブな感情がポジティブな感情によって中和されるのです。

このワークの前と後とで、ちょっとした嫌な思い出を思い出してもらったときに引き起こされる感情が変化していることに氣付いてもらえます。

今日の受講生の方々の感想としては、

  • ワーク前は、ネガティブなベクトルが見えていたが、ワーク後は、大きなポジティブのベクトルと小さなネガティブなベクトルが見えるようになった。
  • ワーク後は、嬉しいことがいっぱいになり、嫌な思い出はどうでも良くなった。
  • ポジティブな感情とネガティブな感情が、コーヒーにミルクが混ざって行くようなイメージに感じられた。

などがありました。

みなさん、嫌な思い出から引き起こされる感情が和らいだようです。

このワークは、ちょっとした嫌な思い出を書き換えるのに便利です。

もう少し重い思い出や恐怖症などは、また別のワークがありますので、機会があったら紹介しますね。

このワークは、人にアンカーを入れてもらうこともできますし、自分でアンカーを入れることもできます。

自分でアンカーを入れると、電車の中などでも氣軽にアンカーの中和ができて良いのではないでしょうか。

是非、試してみてください。

なお、説明のためにアンカーの入れ方を「身体の一部を触る」としましたが、

  • 特徴的な身体の動かし方をする(体感覚)
  • 音を聞かせたり、言葉を掛けたりする(聴覚)
  • 特定の香りを嗅ぐ(体感覚(嗅覚))
  • 特定の写真や絵を見る(視覚)

などでも構いません。

「縁起かつぎ」や「パブロフの犬」もアンカーの一種ですね。

あとは、ある曲を聴くと昔の彼女のことを思い出すというのも自然に出来てしまったアンカーの一種ですね。

さらに、野球のイチローがバッターボックスに入ったときにする動きも集中するためのアンカーの一種です。

面白いですね~。

関連記事

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP