習慣が身につくまでの道のり

習慣が身に付くまでの3つの「3」の壁

それは、
3日
3週間(21日)
3ヶ月
です。

1番目の「3」の壁:3日
三日坊主という言葉があるとおり、新しいことを始めたときの最初の壁が3日である。
これは、今までとは違うことを急に始めたことで、心理的ホメオスタシス(=恒常性)が働いて、今までどおりに引き戻そうとする力が働くためである。
ホメオスタシスとは、体内環境を一定な状態に保ち続けようとする傾向のことです。
例えば、
・体温を一定に保つために、体温が上がると汗をかいて体温を下げようとする。
・体内の水分を一定に保つために、水を飲むと、トイレが近くなって出そうとする。
・風邪をひくと、熱を出して、病原体をやっつけようとする。
などがある。

心理的にも、同じようにホメオスタシスが働くと言われている。
今までと違うことを急に始めると、身の危険を感じて、もとに戻そうとする。
今までは無事に生きて来られていたのであれば、たとえ良い方向への変化だとしても、それはどんな危険がはらんでいるのかが分からないので、今までどおりに戻そうとする。

心理的ホメオスタシスを働かせないようにするには、少しずつ変化することである。
例えば、慢性病のなってしまうのは、少しずつ病気が進行するので、その変化に身体が慣れてしまい、ホメオスタシスが発動しないのである。
そうして、気が付くと随分と病状が進んでしまっている、というのが起こるのである。
急性病の場合は、急に悪くなるので、痛みなどのアラームが発動するので、すぐに対処しようということになるのです。

ということで、まず心理的ホメオスタシスを発動させないように、少しの変化をすることで3日の壁を乗り切りましょう。

2番目の「3」の壁:3週間(21日)
三日坊主の壁を乗り越えて、3週間継続することができると、それは習慣化できたと考えて良い。
しかし、行動を変えた成果は、この時点では得られていないことが多いのです。
そこで大事なことは、成果が得られていなくても続けることです。
せっかく習慣が身に付いたのにも関わらず、成果を得られないのでやめてしまうということのが3週間の壁です。
成果が出るまで、習慣を守っていきましょう。

3番目の「3」の壁:3ヶ月
新しい習慣が身に付いて、3ヶ月継続することができたら、その成果が出始めます。

私は、生体腎移植をしたことがあるのですが、急性拒絶反応が起こりやすいのは最初の3ヶ月だと言われました。

急性拒絶反応とは、免疫系が急に激しく移植腎を攻撃する反応のことです。

いち早く、その徴候を掴んで、1日でも、1時間でも、1分でも早く対処することで、移植腎のダメージを防ぐことができます。

3ヶ月を過ぎると、急性拒絶反応が起きる可能性はグンと下がります。

代わりに、慢性拒絶反応が起こる可能性が上がってきます。

慢性拒絶反応は、免疫系がゆっくり、じんわりと移植腎を攻撃する反応のことです。

これは、数ヶ月〜数年かけて、ゆっくりと移植腎にダメージを与えていきます。

ゆっくりなので、この時期は1ヶ月に1回のチェックで間に合うのです。

急性・慢性の拒絶反応を抑えるために、免疫抑制剤を飲み続けるというわけです。

このように、身体(免疫系)もその変化に対して、3ヶ月で慣れて落ち着くということがあるのです。

成果が出るまでの3ヶ月を過ぎれば、新しい習慣はもうあなたのものです。

まとめると、新しい習慣を身に付けようとするとき、
3日を超えれば、習慣になりやすく、
3週間を超えれば、習慣として定着し、
3ヶ月を超えれば、習慣が結果に結び付き始める。
というのが、自然の摂理に適った3つの壁なのです。

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