2種類の学習法

今回のテーマは、「学習」です。

学習内容の選び方

あなたが新しいことを学習しようとするとき、どのように学習する内容を選びますか?

学習する内容の選び方には、2種類あります。

一つは、

「定食スタイル」「給食スタイル」

のような選び方です。

もう一つは、

「ビュッフェスタイル」「バイキングスタイル」

のような選び方です。

定食スタイル学習法

「定食(給食)スタイル」学習法は、あらかじめ組み合わせが決められた学習内容になっています。

代表的なものは、学校の教科・科目です。

本人の興味や希望・好み・得意不得意・必要性、などとは関係なく、用意されているものを学ばなければなりません。

複数科目がある資格試験も、これに似ています。

誰もが必ず学ばなければならない必修科目と、自分の興味・得意不得意・必要性で選べる選択科目との組み合わせからなっている場合もあります。

選択科目の中でも、不得意・興味がないものも、資格を取るためには選ばなければならないこともあります。

ビュッフェスタイル学習法

一方で、「ビュッフェ(バイキング)スタイル」学習法は、本人の興味・希望・好み・得意不得意・必要性などにより、学習する内容を自由に選んで学ぶものです。

代表的なのは、インターネットを駆使して、興味のあることを検索して情報収集し学ぶやり方です。

2つの学習法のメリット・デメリット

これら2種類の学び方には、それぞれメリット・デメリットがあります。

定食スタイル学習法のメリット・デメリット

「定食(給食)スタイル」学習法のメリットは、本人ではなく他者が学習内容を選ぶので、興味や好みに関係なく満遍なく必要なことを学ぶことができます。

デメリットは、本人ではなく他者が学習内容を選ぶので、押し付けられた感を覚え、やる気が出ないことがあるということです。

実際、学校での勉強は、この「定食(給食)スタイル」ですが、

  • 日本で暮らすだけなら、英語を学ぶ必要があるのか?
  • 現在使われていない、漢文や古文を勉強する意味があるのか?
  • 因数分解や微分積分を学んで、将来役に立つのか?

などという議論が繰り返し湧き上がります。

私の意見はこうです。

誰もがのちの人生で、全ての教科を必要とすることはないでしょう。

だからといって、その時点で、将来必要になるかどうかを判断することも難しいです。

「世の中には、こんな学問があるんだ。」

という感じで、学ぶ意味があるか・必要性があるかを考える前に、メニューを見ておくくらいのつもりで、学んでみることは大切だと思っています。

もともとは興味がなかったことでも、その入口を学んでみたらハマってしまって、その学問を究めることになる人もいます。

将来、予想もしていなかった職業に就いて、あとになって必要性が出てくる科目があるかもしれません。

そのときに、その科目の存在を知っているか否かで、大きく差が出てくるでしょう。

そのときになって、存在を知っていれば改めて学んでも良いですし、その科目が得意な人を探して力を借りることもできます。

しかし、その科目の存在自体を知らなければ、必要性が出てきてもどうしたら良いのかも分からずに、途方に暮れてしまいます。

また、自分にはこの科目は必要ないんだと知ること、この科目を必要としない世界で生きていこうと決めること、にも意味はあると思うのです。

なので、学校で半ば強制的にメニューを決められて学ぶ、「定食(給食)スタイル」学習法も大切だと思っています。

ビュッフェスタイル学習法のメリット・デメリット

一方、「ビュッフェ(バイキング)スタイル」学習法のメリットは、本人の希望・好み・興味・必要性などによって学ぶ内容を選ぶので、学習に対して前向きであることです。

デメリットは、その選び方からして学習内容・分野・範囲が偏ってしまうことです。

存在を知らない学問を学ぼうとは決して思わないわけですから、そういう意味でも偏ってしまいます。

どちらの学習法もバランス良く取り入れる

では、どちらのスタイルが良いのでしょうか?

それは、「人による」「時による」ということになってしまいますが、「人によって」「時によって」どちらか一方ではなく、うまくバランスよくミックスするのが良いということです。

まだ若かったり、経験・知識が少ない人・時期には、「定食(給食)スタイル」学習法を多めにする、十分に基礎知識や経験がある人・時期には、「ビュッフェ(バイキング)スタイル」学習法を多めにする、といった具合です。

今日の問いかけ

あなたは、今、どんな学び方をするのが効果的だと思いますか?

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