原因と結果の法則の注意点

原因と結果の法則が、成り立っている、成り立っていない、という論争を聞いたことがあります。

私は、成り立っていると考えている派です。

ただ、ちょっと違っています。

いわゆる成功者の真似をしようと言う。

成功者と同じ原因を作れば、同じ結果が得られるから、と言う。

それは良いのだけれど、注意も必要だ。

書籍などに書かれていることは、成功者ご本人が原因だと思っていることを書いているのであって、もしかしたら違うところに原因があるのかもしれないということ。

そこまで含めて真似しないと同じ結果にはならない。

原因と結果の法則。

原因を勘違いしてしまっていたら、同じ結果は得られない。

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原因と結果の法則というものがあります。

原則、私はこの法則を信じています。

ただ、この結果が得られたのは、こういう原因があったからだと考えるところに勘違いがあると思うのです。

本当にそれが原因なのか?

世に成功本がたくさん出回っている。

成功者が自分の経験から、「自分が成功できたのは、こういうことが原因だったから」のように語られるものである。

おそらく、それは嘘ではないのだろう。

でも、成功者本人が気づいていない、別の原因も関係していたのかもしれない。

本人が原因だと思っていたものは、本当は成功とは関係がなかったのかもしれない。

本人が嘘をついて、成功者を出したくないと考えているとは思わない。

ただ、成功者本人も勘違いしているか、本当の原因が分かっていないのである。

だから、意識してやってきたことが原因だと思っていて、またそれが本当の原因だと思いたいのである。

そうでなければ、これだけ成功本が世に出回っているのだから、もっとたくさんの成功者が出ても良いようなものである。

もう一つ、中には本当の原因を吐露している成功者もいるのだろう。

だが、凡人はその原因を真似することができなかったり、継続することができなかったり、という理由で成功できない、という側面もあることを忘れてはならない。


原因と結果

すべてが自分の責任ではない。

すべてが相手や環境の責任ではない。

うまくいっている人のやり方を全部真似ることで、同じ結果を出せる可能性は高まるが、
確実に同じ結果が出せるとは限らない。

うまくいっている人がやっていることだけが、良い結果が出る条件とは限らないからである。

それ以外の条件も関係していて、その条件も整っているから良い結果が出ているのかもしれない。

真似するあなたには、それ以外の条件が揃っていないかもしれない。

だから、真似てやってみて、同じ結果が出せるとは限らない。

うまくいっている人の、それ以外の条件は、「たまたま」揃っていたのかもしれないし、その人が育ってきた環境の中で、整えてきたものなのかもしれない。

そして、無意識に揃えている条件なので、本人も気づいていない可能性が高いし、他人が見ても気づけない可能性が高い。

だからといって、真似(モデリング)することが無意味だというわけではない。

50−50の法則で言うように、自分の工夫、尽力で揃えられる条件は、それはそれで高いレベルで揃えられた方が良いということである。

それは、周りの協力が得られる状況になったときに、乗っかる(=行動を起こす)ということだけかもしれない。

その状況になっても行動を起こせなければ、良い結果は得られない。
(良い結果=自分が望む結果)

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「努力」「頑張る」と得られる結果には、因果関係、原因と結果の関係はない。

それ以外の原因もある。

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